こんにちは。
渋渋では、9月2日に始業式が行われ、同日早速二学期の授業がスタートしました。


この夏、息子は大量の夏休みの課題と格闘していましたが、同期の生徒さんたちと情報交換し、なんとか無事、期日までに終わらせたようです。
(課題は、教科の先生方から課されたもののほか、学園長の田村先生からの課題図書、各種外部コンクールへの応募等、昨年に続きバラエティ豊かなものでした。)


自由な校風で知られる渋谷教育学園ですが、実際には、中1・中2は課題が多く、難易度も高めです。また、課題によっては提出期限が遠くに設定されるため、長期計画を立てて進める必要があります。
(なお、日頃の課題の内容は、教科書範囲の復習から、創作、立論、インタビュー、学外フィールドワークまで、多岐にわたるものとなっています。)


渋渋はまた、定期考査も非常に難しく、一部の教科は先取り教科書をさらに先取りするなど、学習全体の負荷は中学受験を上回るほどです。
(数学は特に進度が速く、中2の夏には高校教科書が配布されます。)


意外にハードな渋渋ですが、その一方、渋渋生は中1・中2の二年間、授業ノートのまとめ方から定期考査の解き直しまで、先生方の手厚い指導を受けることができます。
(例えば定期考査では、先生方から返却される答案用紙には、しばしば細やかなアドバイスが添えられています。解答解説も詳しく、生徒が自分で解き直しをしやすいようになっています。)


そうして最初の二年間、生徒は日頃の授業や課題、定期考査をこなしつつ、中3以降の自走に向けた準備を進めます。


行事や研修を含めて、難化を続けるタスクを一件完了するたびに、彼らは「次回もきっとできるはず」と、自分に対する自信を深めるものと思われます。




渋渋には、明るい雰囲気があると言われます。
チャイムがない、スマホも自由、厳しいルールも見当たらないと、生徒の自立を促すために尊重されている自由は、明るい空気が流れる理由の一つと考えます。


ただ、その理由だけでは、教室から溢れる活気、眩しいような明るさを、説明するには若干足りないように思います。


生活上の自由に加え、年々広がる「自分で自由に決められる範囲」と、「自分で考えクリアした」という成功体験の積み上げ。
それらが生み出す自信、「自分ならできる」という自己効力感が、明るい空気の源なのではないかと思います。




今週は、渋渋で飛龍祭が開かれます。
企画が例年通りなら、中1生の夏の課題が会場内で一部展示されるかと思います。


ご参加予定の皆さまには、中1生が工夫を凝らした夏の成果の作品を、是非会場にてご覧いただければと思います。