近々、新作を出そうと思っています。
話の内容は深くは考えていませんが、設定などは考えています。。。
ファンタジー?うん、ファンタジーか、、、な?(笑)
マンガの「ジョ○と奇妙な冒険」に少し影響されましたww
ま、ご期待あれ。
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話の内容は深くは考えていませんが、設定などは考えています。。。
ファンタジー?うん、ファンタジーか、、、な?(笑)
マンガの「ジョ○と奇妙な冒険」に少し影響されましたww
ま、ご期待あれ。
次の日の朝、誕生日まで後6日。
それまでの日はまさに憂鬱そのものであった。
あの紙を見てしまってからは・・・・・。
一美を泣かせてしまって最悪な一日となったあの日、
その次の日に、嫌がらせだろうか、僕の机にたくさんの白紙が入っていた。
「誰だよ、ったく」
呟くようにして言ったあと、ゴミ箱の前で一枚ずつビリビリと破いていった。
だが、その中の一枚に何か文章が書かれているものがあった。
「お前の誕生日に弟を。その二日後に姉を。この姉弟を殺す。助けられるかな?」
最初はよく理解できなかった。
なぜなら僕には弟も姉も居ない。居るのはうっとうしい妹だけだ。
では、僕以外の誰かなのことだろう。まあ、こんな手紙嫌がらせだろう。気にしないでおこう。
そう思って、下に書かれていた追伸も読まずにビリビリと破り捨てた。
だが、その追伸を読まなかったばかりに、一人の少女が犠牲となることになるとは・・・。
二時間目の放課だっただろうか、前の席の一美が一言、
「ちょっといってくるね。遅れたら先生に言っといて」
場所は教えなかったが、おそらくトイレだろう。
「ああ、分かった」
僕が返事をしたときには、もう一美はそこに居なかった。
そして、三時間目が始まってしまった。先生が来たので、
「石田さん、トイレに行ったので遅れるそうです」
と、伝えておいた。
だが、三時間目が中盤に入っても一美は帰って来なかった。
何に対しても純粋であった一美に、授業をサボるなんて考えられなかった。
そして、とうとう三時間目が終わってしまった。
三時間目の後の放課、クラスの女子がトイレに行くと、一美は居なかったそうだ。
「何やってんだ、あいつ」
クラス委員であった僕は次の音楽の授業のために、音楽室のカギを借りて、
スキップしながら音楽室へ向かった。
音楽室に着いた僕は目の前の光景に思わず腰を抜かしてしまった。
そこには、音楽室の扉の窓ガラスに、血を流しながら頭から突っ込んでいる一美がいた。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ~!?だ、だ、誰か!!!!」
そう叫んだ僕の声を聞いた、近くの先生が走って来た。
そして、今自分が見ている光景を見た先生は口を開けて膝から崩れ落ちていった。
そんな頼りない先生に、
「せ、先生!!き、きゅ、救急車!!!」
と、肩を揺すって言った。
先生はポケットから携帯電話を取り出し、震える手で「119」のボタンを押した。
ひとまず授業は中止となり、教室に帰った僕の机の上には、
朝ビリビリに破り捨てた手紙が、テープで直して置いてあった。
僕は、おそらく追伸を見ずに破り捨てた僕に犯人がもう一度見ろと言っているように思えた。
僕は恐る恐る文を読んだ。
「お前の誕生日に弟を。その二日後に姉を。この姉弟を殺す。助けられるかな?
追伸①:ウソだと思うなら今日事件を起こす。
お前の前にいる石田一美を三時間目の放課、音楽室の扉の窓ガラスに突っ込んでやる。
追伸②:姉弟の名前のヒントは、『不幸を呼ぶW・S』だ。」
最悪だ。やはり追伸を読んでいれば一美は助かったんだ。
一美はあんな辛い思いをしないですんだのに・・・。
だが、犯人はヒントをくれた。今度こそ犠牲は出さない。
僕が犯人を必ず止めてやる。