土日、夏恒例の24時間テレビ<愛は地球を救う>が放送された。
今回のマラソンは佐々木健介、北斗晶親子のリレーマラソン。
夫の趣味に乗せられ、子どもができるまで、多い時には週に3回もプロレスを
観に、後楽園に通っていたコアプロレスファンとしては、
この夫婦のプロレス人生を少なくとも一般の方々よりは知っているつもり。
私のお気に入りの選手の弟子だった佐々木健介が
全女のあの北斗と結婚すると知った時、自分の事のように嬉しかった。
4人でもマラソンは大変だろうなあ。
それが、最初の感想だった。
プロレスをするための筋肉は、マラソンに不向きだし、
マラソンできる体力とプロレスラーの体力って違う気がするし。
北斗の試合を何度も観てきた私には北斗が走るのは無謀だなと思っていた。
ひざの故障だけでなく、全身傷だらけになるまで戦う、北斗だから。
でも、受けた限りはきちんとやり遂げる。
それが、健介&北斗の心情だとも思った。
だから、北斗が家族と共に武道館にたどり着いた時は嬉しかった。
翌日、健介が62キロ走った事を知った。
62キロ、真夜中走る。。大変な事だなあと身体がゾクゾクした。
というのも、私もある夏、真夜中に62キロ、都内を歩いた事があったから。
発達障害の子どもたちが、療育の為に通う施設の夏期合宿が行われ、
大学生の私は友人と共にボランティアで参加した。
発達障害の場合、身体に支障はあまりない。
だけど、指令を出す脳に支障があるため、集中力が散漫だったり、
続けていくことができなかったり、
この施設では、せっかくの夏休み、子どもたちが身体で覚えていられる事を
計画した。
夕方、施設を出発し、電車で浅草に移動、水上バスで羽田に行った。
そこから、北区赤羽まで約60キロを歩いて帰るというプログラム。
小1から小4までの子どもたち。
小4から小6の子どもたち。
私はボランティアで二つのグループに参加した。
正直、1度目は本当にキツかった。
全く知らないルートを暗い中、ただただ歩いていく。
泣きながら、進み続ける子どもたちを励ましながら、
きつくてきつくて、2度目をどうやって断ろうかと思いながら歩いた。
体力はある。が、知らない道を歩く事の不安で頭はいっぱいだった。
あとどのくらいで到着なのか、
今は何時だろうか?
佐々木健介さんが62キロ真夜中に走ったと知り、
その時の事が思い切りよみがえってきた。
あのルート、今、歩けと言われたら、それは体力的に厳しいが、
場所を通る事はできる。
それぐらい強烈な思い出だった。
発達障害の子どもたちの中には、これだけ強烈でも忘れてしまう子どももいる。
「それでも、身体が忘れない。
僕はそれを信じて、このプログラムを行っているんだよ。」
歩きながら、話してくださった先生の言葉も忘れられない。
知っているという事は本当に気を楽にする。
2度目のグループワーク、同じ62キロを本当に楽に歩く事が出来た。
人間の可能性は無限大。
ある夏の思い出を思い出せてよかった。
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楽しく成果を上げられる仕事をしていかれたらいいな。
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