劇場映画「悪は存在しない」を観て

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★悪は存在しない(106分・日・2024)

(注)★★は超お薦め、★はお薦めの作品

 

監督・脚本:濱口竜介(1978~・神奈川県川崎市出身)

 

主演:大美賀均(おおみかひとし:1988~・栃木県出身):安村巧

 

助演:西川玲(にしかわりょう:2014~・大阪府出身):安村花
小坂竜士(1985~・山口県出身):高橋啓介
渋谷采郁(しぶたにあやか:1991~・兵庫県出身):黛ゆう子

 

音楽:石橋英子(千葉県茂原市出身)

 

東京都心部での上映館が渋谷文化村1ヶ所だけだったので、鑑賞したのは旧渋谷東映 結構広い劇場だったが満席だった模様 満席の劇場体験は本当にかなり久々 これが続けば他の劇場での上映もあるかもしれない

 

鑑賞してからしばらくたつが、いまだ内容の理解が一定しない よく考えてみると結構不気味な作品でもあった 観客に物語展開に関する疑問を残し考えさせるという、濱口監督作品の特徴でもあると思う ユーモアもあるのだが、一筋縄ではいかぬという展開が欧州の映画関係者にも受けているのではないか

 

本作は2023年2~3月に主に長野県富士見町と原村でロケ撮影されたという 八ヶ岳高原などの自然の映像は美しく幻想的 神々しい甲斐駒ヶ岳(2967m)の雄姿も垣間観られた気がする 濱口監督は「ドライブ・マイ・カー」(179分・日・2021)でも音楽を担当した石橋英子のMV(ミュージック・ビデオ)製作のため、石橋の仕事場に近い現地に足を運んだらしい その映像も再利用し副次的に本作が出来上がったという

 

本作の主題は「自然対人間」という永遠で究極のテーマ 天然の水源により生活している地元住民とグランピング場施設開発により水源汚染を起こしかねない企業との対立である 本作では、まず地元の生活を描き、次に補助金も活用する開発企業との対話・対立に触れ、そして自然の中で人間が生きるという事実・意味を追及しているように思える 未踏の自然に一番先に入った人間が自然環境保護論主義者であり、次に来る人々は自然環境破壊者なのだろうか

 

主演の大美賀仁は監督の撮影スタッフであったが、監督に白羽の矢を立てられたそうだ 濱口監督は脚本の台詞をそのまま読むという本読み・リハーサルを大事にしているらしいが、大美賀はそのままに演じたという それが大自然の中で自給自足で生きている飾りのない人物を好演しているように思える

 

本作は第80回ヴェネツィア国際映画祭(2023)で銀獅子賞(審査員大賞)を受賞している

劇場映画「異人たち」を観て

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・異人たち(105分・英・2023)

(注)★★は超お薦め、★はお薦めの作品

 

監督・脚本:アンドリュー・ヘイ(1973~・英国出身)

原作:「異人たちとの夏」山田太一(1934~2023・東京都台東区浅草出身)著・1987 英訳版・"Strangers"・2003

 

主演:アンドリュー・スコット(1976~・アイルランド・ダブリン出身):アダム

 

助演:ポール・メスカル(1996~・アイルランド出身):ハリー
ジェイミー・ベル(1986~・英国出身):アダムの父
クレア・フォイ(1984~・英国出身):アダムの母

 

原題:All of Us Strangers

 

夢とうつつ、彼岸と此岸を往き来する、一種のファンタジー作品だと思う ロンドンの高層アパート(マンション)に孤独に暮らす脚本家の主人公アダムが、過去に亡くなった両親や同じビルの住人と交信・交流する ゲイ(クィア)であることのカミングアウトなどを話題に物語は進む アンドリュー・ヘイ監督とアダムを演じるアンドリュー・スコットは実生活でもゲイとのこと ラブ・シーン、ベッド・シーンもあるので、やや毛深い男同士がと思うと筆者個人的にはやや落ち着かなかった

 

原作は昨年亡くなった脚本家・山田太一の小説「異人たちとの夏」 小説が出版されてすぐ後の1988年に大林宜彦監督(1938~2020・広島県尾道市出身)により映画化(110分) また舞台演劇化やラジオドラマ化もされた したがって、本作は英国での2度目の映画化(リメイク)になる ヘイ監督は英語版の原作を読んで自分の物語として映像化したかったようだ 当然ではあるが、舞台は浅草からロンドンに変わり、ヘテロがホモになっている またヘイ監督はプライベート感を強調するため、アダムの両親の家として自宅をロケに使用したとのこと

劇場映画「オッペンハイマー」を観て

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★オッペンハイマー(180分・米・2023)

(注)★★は超お薦め、★はお薦めの作品

 

監督・脚本:クリストファー・ノーラン(1979~・ロンドン出身)

 

原作:"American Prometheus: The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer"(アメリカのプロメテウス:J・ロバート・オッペンハイマーの勝利と悲劇:2005 カイ・バード(1951~・米オレゴン州出身)とマーティン・J・シャーウィン(1937~2021・ニューヨーク市出身)の共著 邦訳なし)

 

主演:キリアン・マーフィ(1976~・アイルランド出身):J・ロバート・オッペンハイマー(1904~1967・ニューヨーク市出身)

 

助演:エミリー・ブラント(1983~・ロンドン出身):キャサリン・“キティ”・オッペンハイマー(1910~1972・独出身)
マット・デイモン(1970~・米MA州ケンブリッジ出身):レズリー・グローヴス(1896~1970・米NY州出身)
ロバート・ダウニー・Jr.(1965~・ニューヨーク市出身):ルイス・ストローズ(1896~1974・米ウエストヴァージニア州出身)

 

原題:Oppenheimer

 

遅ればせながら本作を鑑賞 3時間という長編であり、コマ切れにした時間映像を前後に交差しながら組み合わせており、またカラーと白黒の映像が頻繁に入れ替わったりするので、なかなか集中できないし理解しずらい どうやらカラー映像はオッペンハイマー視点からの描写であり、白黒映像はストローズ視点からのものらしい そして結果的にカラー部分は主に第二次世界大戦(1939~1945)前・中の出来事で、白黒部分は戦後の出来事になっているようだ これだけでもずいぶん分かりやすくなる ところで、すべての撮影は65㎜のフィルムで行われておりVFXは余り使用されていないようだ

 

ノーラン監督はオッペンハイマーの伝記(原作)を読んで彼の半生を克明に描きたくなったようだ 時系列は滅茶苦茶だが、構成は天才理論物理の学生・研究者・教育者時代、原爆開発のマンハッタン計画時代、そして第二次世界大戦後の赤狩りの時代の3つに分けられると思う 文学・哲学・生物学等にも優れていた天才は饒舌雄弁で時々舌禍癖もあり、究極のチェーンスモーカーだったが女好きでもあったようだ マンハッタン計画では数千人の科学者とその家族をニューメキシコ州ロスアラモスに移住させ、国立研究所として原爆開発のリーダーシップをとった 一転戦後はカリフォルニア州の共産党系の人々との交流や舌禍癖から厳しい赤狩りの対象となった

 

1942年にマンハッタン計画のリーダーに指名したのは米国陸軍のグローヴス准将(当時・最終は中将)であり最後まで支援 ロスアラモスに研究者たちを集めるにあたっては、オッペンハイマーの欧州での研究者たちとの交流が役立ったようだ ユダヤ系のオッペンハイマーはナチスドイツより先に原爆開発をとの使命に燃えるが、原爆が地球の大気を全焼させるのではないか、またこんな極端に強力無比な兵器を実際に使用していいのか苦悩 1945年5月のナチスドイツ降伏後、7月に核実験(トリニティ)が成功 原爆はオッペンハイマーの手を離れ、当時のハリー・トルーマン第33代大統領(1884~1972・ミズーリ州選出・在位:1945~1953)が日本に使用することを決定

 

戦後は米国原子力委員会の幹部そして後に委員長に就任したストローズが商務長官に昇進するための材料として、個人的にも嫌っていたオッペンハイマーを赤狩りの対象へ 本件に関する数々の描写が本作のクライマックスのようにも思える 戦前の共産党との関係、議会公聴会等での発言などが問題視され密室での尋問風公聴会を受ける 米国では戦後ソ連との対立関係により共産党が実質非合法化されているのだ 彼は妻キティと弁護士と共に闘い有罪にはならなかったが、1954年にセキュリティ・クリアランス(秘密保持許可)を剥奪された したがって、彼はその後公職には就いていない なお、1959年に上院でストローズの長官就任に反対した議員には、オッペンハイマーを高く評価していた当時のジョン・F・ケネディ上院議員(1917~1963・マサチューセッツ州選出・その後第35代大統領)も含まれる

 

本作は第96回アカデミー賞(2024)で作品書、監督賞、主演男優賞など7部門、また第81回ゴールデングローブ賞(2024)で最優秀作品賞(ドラマ)など5部門を受賞している

コロナ後や 戦禍と沸騰 くる年へ

 

謹んで新年のお慶びを申し上げます
本年もよろしくお願い申し上げます
2024年元旦

 

昨年後半は、コロナ禍を経てやっと2019年レベルの生活に戻ったように感じました 劇場映画鑑賞やカラオケ・スナック通いも普通にできるようになりました 晩秋には錦秋の京都を満喫することもできました また昨年の抱負として掲げた「72社寺参拝」を完遂しました
しかしながら、ロシアのウクライナ侵攻は依然として継続しており、また10月には中東でイスラエルとハマスの戦いが始まりました 社会経済的には西側諸国と中ロの分断が進んでおりますが、何とか平和な世界を取り戻してほしいと思います
今年の干支は甲辰(きのえたつ)です 60種類ある年の41番目で、生命や物事の始まり、成長を意味するとのことです 平和でサステナブルな社会経済的発展が可能になる世界の到来を期待します
新年が、皆様方にとって、健康で平和な年そして夢を叶える年となるようお祈り申し上げます

3月は5本の劇場映画を観た やっと3月分を書き上げた

 

フェイブルマンズ(151分・米・2022)
Winny(127分・日・2023)
メグレと若い女の死(89分・仏・2022)
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(139分・米・2022)
零落(128分・日・2022)

 

(注)★★は超お薦め、★はお薦めの作品

 

fb0168d540c2915bフェイブルマンズ(151分・米・2022) ⇒世界最高のヒット映画作品を次々と生み出すスティーヴン・スピルバーグ監督(1946~・米オハイオ州シンシナティ出身)が製作した自伝的作品 映画に興味を持ち魅入られた少年時代からユニバーサルで映画製作に係われるようになるまでの家族の歴史を描く やや長編だがあきることはない 月刊文藝春秋4月号に掲載されている、ジャーナリストの成田陽子が書いている「スピルバーグが語るスピルバーグ」によれば本作のタイトルには彼のファミリー・ネームと次のような関連があるという スピルバーグは元々のドイツ語では「娯楽山・芝居山」という意味 本作原題"The Fabelmans"は「おとぎ話一家・寓話家族」という意味でこれはスピルバーグ一家を指しているのだという スピルバーグ少年がニュージャージー州在住時代に最初に魅入られた劇場映画はセシル・B・デミル監督(1881~1959・米マサチューセッツ州アシュフィールド出身)の「地上最大のショウ」(152分・米・1952) スピルバーグ少年は、父親の仕事の関係でアリゾナ州に移住した後、17歳の時にカリフォルニア州のユニバーサル・スタジオ・ツアーでうまくもぐり込みジョン・フォード監督(1894~1973・米メイン州ケープ・エリザベス出身)に短時間面会 フォード監督の「リバティ・バランスを射った男」(123分・米・1962)に憧れていたそうだ 家族キャンプの時に撮影された母親の秘密やカリフォルニア州立大学進学後に受けたユダヤ人差別も隠さずに表現されている コロナ禍で外出制限が課された時期に皆が内省的になったようで、映画監督の自伝的あるいは劇場映画に関する作品が連続しているような気がする 撮影は2021年に米国カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で行われたものと想定される

 

846713d29b7eaad0Winny(127分・日・2023) ⇒本作を理解するためにはまずWinnyとはいったい何なのかをある程度分かっていなければならないと思う 筆者の理解はこうだ 今は家庭にあるパソコン(PC)もいつもネットワーク(インターネット)につながっている 何かの情報・データ・コンテンツ(映像やゲーム)を交換あるいは配付したいと考えれば、PCからPCへ直接送り込めるはず(これは普通はコンピュータを介して行われるので、コンピュータにはいつ誰が何を交換・配付したかが記録として残ってしまう) これをできるようにしたのがWinnyだったと思う 映画作品やゲームのファイルを探せるようにすれば、悪意があれば、というかただちに著作権を無視して無料でコンテンツを入手できる訳だ 半分面白半分で始まったのかもしれないが、著作権で収入を得ている者たちにとっては悪夢のような話 しかもすべては暗号化されており、誰が誰にファイルを渡したかが分からないようにしてあったようだ Winnyは当時東大特任助手だった本作の主人公金子勇(1970~2013・栃木県現栃木市出身)=東出昌大(1988~・埼玉県出身)が2003年に公開したところ、急速に広く使われるようになった ネットを使ったサイバー犯罪に先進的に取り組んでいた京都府警が、2001年には著作権法違反でこの種のファイル共有(交換)ソフト利用を摘発し始めた ネット犯罪の場合どこにでも被害が発生する可能性があるので、京都府警は京都府で発生した事件として京都府以外に在住する被疑者にもどんどん手を伸ばし成果を求めたようだ 一方で府警内での裏金作りも行っており、それも本作内で欺瞞として描かれている 金子は2004年に京都府警により逮捕され、著作権法違反ほう助という疑いで京都地方裁判所に検察により起訴された 2006年12月京都地裁は罰金150万円という判決を言い渡すが、検察側・被告側両者とも控訴 2009年10月大阪高裁では逆転無罪となり、2011年12月最高裁も検察の上告を棄却し無罪が確定 本作では金子の逮捕から弁護団の編成、弁護費用の寄附募集、主に地裁の裁判模様、そして彼の死などが描かれる Winny弁護団事務局長として大活躍した壇俊光弁護士(1971~・大阪府池田市出身)はIT分野の案件を得意とするバリバリの現役 壇弁護士役を演じた三浦貴大(1985~・東京都港区生まれ)は実際に壇にも会って彼の話し方や身振り手振りを徹底的に覚えたそうだ 同じピア・ツー・ピアという技術を使っているブロック・チェーン方式の暗号通貨(2009~)やメッセージ・アプリのテレグラム(2014~)がいくら犯罪に応用されたとしても、そのソフト開発者は逮捕も処罰もされていないのでWinny裁判の判決も妥当かとも思う しかし余りにも犯罪に使われることが明らかな場合は国によってはソフトの使用禁止も行われているらしい Winnyは著作権法違反以外の使い方が思い付かないとしてその違法性を問う声もある ちなみに2010年1月1日より改正著作権法が施行され、従来ファイルのダウンロードは「私的使用のための複製」として扱われ違法とはされていなかったが、新たに「違法なファイルと知りながらダウンロードする行為」が違法とされることとなった 撮影は2021年夏から栃木県佐野市、東京都文京区などで行われたようだ 佐野市では廃小学校の体育館に法廷のセットを造り込み、クランク・インの1ヶ月前から模擬裁判で演技練習をしたらしい

 

64bfc42c615380ccメグレと若い女の死(89分・仏・2022) ⇒フランスの映画監督パトリス・ルコント(1947~・パリ出身)がジョルジュ・シムノン(1903~1989・ベルギー・リエージュ出身)の同名原作小説(1954)を脚本も兼ねて製作 筆者はシムノンのことをほとんど知らなかったが、20世紀で最も人気のある作家の1人で約400冊の小説などを出版し5億部以上を売り上げているとか ルコント監督は主役のメグレ警視に堂々たる体躯のジェラール・ドパルデュー(1948~・仏シャトールー出身)を起用 本作は原作とは物語展開が少し異なるようだが、1950年代のパリ下町の様子をよく再現していて、美術・照明・撮影など秀逸 当時も夢を抱いて田舎から都会に出てきて苦労する若い女性たちが沢山いたようで、彼女たちが上流社会に翻弄され巻き込まれていく犯罪をやや悲しげに描く 原題は単に"Maigret"=「メグレ」 ルコント監督は最後のメグレ作品にするつもりでシンプルなタイトルにしたそうだ

 

6bdac0b7b883bdb7エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(139分・米・2022) ⇒話の展開がもの凄く速いのと、メタバースではなくマルチバースという多元宇宙を扱っているようなので、正直内容がよく分からなかった B級作品として単純に楽しめばいいという意見もあるが、なぜ本作が第95回アカデミー賞(2023)で作品、監督、脚本、主演女優など計7部門を受賞したのかは、筆者にはよく分からない 米国では本作のユーモアのセンスがとても受けたようだし、また米国における最近のアジア系住民を蔑視・差別する風潮を危惧して、アジア系監督とアジア系俳優陣にハリウッド業界が敬意を表したのかもしれない 監督・脚本はダニエルズという2人組だが、ダニエル・クワン(1988~・マサチューセッツ州ボストン郊外のウエストボロー出身)の父親は香港出身で母親は台湾出身 主演女優賞を獲得したミッシェル・ヨー(1962~・マレーシア・ペラ州イポー出身)は中国系マレーシア人 当初は主演としてジャッキー・チェン(1954~・香港出身)を想定していたようだが、最近は中国共産党寄りを明確にしている彼が主演していたら、多分嫌中感の強い米国ではアカデミー賞受賞はなかったのではないか スタントやVFXもそれぞれ10人以内とスリムなので、結構キャスト本人たちが躍動していたようにも思える 撮影は2020年1月からカリフォルニア州シミ・ヴァレー、サン・フェルナンド、ロサンゼルス・エリジアン・パーク、ボレゴ・スプリングスなどで行われたようだ 特にシミ・ヴァレーにある古いビルをあたかもスタジオのように使い、建物内に自由にセットを組み立てて撮影した模様 原題は"Everything Everywhere All at Once"で邦題どおりだが、日本では「エブエブ」と呼ばれているらしい

 

33e04121f87f0036零落(128分・日・2022) ⇒漫画家・浅野いにお(1980~・茨城県石岡市出身)の同名原作(2017)を竹中直人監督(1956~・横浜市金沢区出身)が映画化 主演は斎藤工(1981~・東京都港区出身)で監督自身は登場しない 監督が本作原作に出会った時に是非映画化したいと考えたという 他の映画作品の関係でたまたま近くに近くにいた斎藤に話したら彼も原作を読んでいて浅野のファンだったとか 本作は人気作品となった長編漫画を完成させた後スランプに陥り、生きることに悩み放浪する漫画家を描く 主人公につかの間の安息・幻想を与えてくれる女子学生に監督の強い希望で、趣里(1990~・東京都出身)を起用 趣里は水谷豊(1952~・北海道芦別市出身)と伊藤蘭(1955~・東京都武蔵野市出身)夫妻の一人娘 撮影は2021年秋~冬頃に東京都小平市・国分寺市・調布市、横浜市中区、千葉県大多喜町・九十九里町などで行われたようだ 小平市に住む筆者には林の中を歩く主人公の姿を観て、これは玉川上水に違いないと思った 竹中監督はインタビューで答えているが、武蔵野美術大学在学中に通った、西武国分寺線の鷹の台駅(小平市)近くの喫茶店とそば屋をロケ地として使用したようだ