これは、ある素直な国の人たちのお話です。
数十年前のことです。
あるところに、とても素直な人たちが住む、素直な国がありました。
そのころは、世界のあちこちで、世界を自分達のものにしようと、色んな白い国の人達が他の白い国、あるいは黒い国相手に戦っていました。
戦いに勝った白い国は、次々に負けた他の白い国や黒い国を支配していきます。
そして、大きくなった白い国は素直な国と、その周りの国のCやKに目をつけるのでした。
これは大変です。
素直な国も、黒い国のように白い国のものになってしまうかもしれません。
現にCやKはある白い国に支配されてしまっています。
素直な国の人達はあわてました。
すると素直な国の中で〈誰かさん〉がいいました。
「黄色い国が皆集まって、大きな国をつくりましょう。そうしたらきっと、白い国に負けません。」
(素直な国は黄色い国の内のひとつでした)
それはそうだ道理だと素直な国の人達は納得して、素直に準備を始めました。
戦争の始まりです。
どかーんどかーんばこーん。
素直な国は、とてもとてもひどいことをしたり、とてもとてもひどいことをされたりしながら、戦いました。
(戦争ですから、仕方ありません。おあいこです。)
いっぱいいっぱい兵隊さんが死にました。だけれど、そのいっぱいの兵隊さんはみんな、神様(英霊といいます)になって天に昇っていきます。
素直な国は最初はいい感じで戦争を進めていましたが、戦争に使う鉄砲や飛行機や兵隊さんが足りなくなっていきました。
そして、追い詰められて しまい、ある正義の国にまでケンカを売ってしまいます。
正義の国の人達はとても正義感の強い人達でした。
間違った方向に頑張る素直な国(と正義の国の人達には見えました)をほっとくわけにはいきません。
正義の国は正義感にかられて準備を始めました。
戦争の始まりです。
どかーんどかーん。
なんとたった2発の大きな爆弾で素直な国に勝ちました。
素直な国は負けてしまいました。
勝った正義の国は正義をふるいます。
だって勝った者に正義は宿るのですから。
負けた素直な国は、悪なのです。(と正義の国は信じていました)
極東軍事裁判を開き、素直な国の人達を裁きます。
「平和に対する罪」ということで、<誰かさん>をA級戦犯だと言って殺しました。
(決して罪が重い順にA、B、Cだとしたわけではないことを私たちは識っておかなくてはなりません。
それに、素直な国は、CやKの道路や水道や学校などをつくることを頑張ったことも忘れてはいけません。
そのお金は、Kだけでも戦争の終わった時点で47億ドル(53億ドルというヒトもいます)と
とてもとても大きな額だったのです!)
悔しい思いをした素直な国の人達ですが、正義の国を恨むことなく、正義の国の人たちのいうことを素直に聞いてもう一度国をつくりなおすことに決めました。
数十年がたちました。
あれから、素直な国の人達は、いっぱい働いてとてもとてもお金持ちになりました。
もう二度と戦争はしません。
そう誓いました。
素直な国は、平和で安全な国になりました。
皆、戦争のことを忘れてしまいました。
そこに目をつけたのは、CやKでした。
CKは素直な国に向かってこう叫びます。
「私達はあなたのせいで、お金持ちになれなかったのです。謝罪しなさい。」
ごめんなさいごめんなさい。
素直な国の人達は、素直に謝って素直にいっぱいのお金を渡しました。
またCやKは素直な国に向かってこう叫びます。
「まだまだ誠意が足りません。もっと謝罪しなさい。」
ごめんなさいごめんなさい。
素直な国の人達は素直に謝って素直にもっといっぱいのお金を渡しました。
またCやKは素直な国に向かってこう叫びます。
「悪い人の<誰かさん>が神様なのはおかしいです。謝罪しなさい。」
ごめんなさいごめんなさい。
素直な国の人達は、素直に謝って、国立追悼施設を建てて神様になった<誰かさん>を追い出してしまいました。
素直な国では政教分離という考えがありましたし、悪い人の<誰かさん>が他の神様と一緒なのは確かにおかしい、それは道理だと一見思えました。
しかし、しかしです。
国立追悼施設は国が作った新しい宗教ではないのでしょうか?
それに、一度ある場所で神様になってしまった場合、他の場所で祭ると、その神様がもう一人増えてしまうことになるのです!ちょうどろうそくの火を他のろうそくに移す時の様に。
素直な国の中ではそんなことをいうヒトもいましたが、たちまちCやKと仲のよい、情報やさんと、左側に羽の生えたヒトに黙らせられてしまいました。
そんなことも全くさっぱりちっとも知らない、多くの素直な国の人達は、今日も素直に謝り続けます。
ごめんなさいごめんなさい。
いつまでも謝り続けます。
ごめんなさいごめんなさい。
それを天からいっぱいの神様が見ています。いつまでも悲しそうに見ています。
おわり。
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注意)
特定の団体・国とは一切関係ありません。
戦争は、外交手段のひとつですが、最大限の努力をして避けなければならないモノです。
我々は、正しい歴史を知る必要があると思います。