僕たちは何かを始める時に潜在的にも必ず
できる、やれる、と思って行動をとる。
全く0の可能性しかないと自覚しているのに
身体が動くということはない。
逆にできるできると意気込んでいても、
心のどこかで無理だと思っていれば
思うように身体が動かなかったりする。
何の仕事でもスポーツでも芸術でも、
最初から知らないことを知っている人はいないし、
始める時は誰でも"できない"状態からスタートする。
どんな天才でもまずは知識を増やしたり、
技術やコツを掴むことでできるようになる。
大事なことだから何度も言うが、
全員が"できない"からのスタートである。
ここが肝心。
じゃあ成功する人と成功しない人の違いが何なのかというと、
はじめに持っていた自信を最後まで持ち続けられるか、ということ。
思い通りにいかない、失敗をしてしまった
こういったネガティブな経験は誰にだってある。
ただやはり才能や運の差でこの経験の数は変わってきてしまうから、
自信を失うキッカケも変わってきてその後どんどん差が開いてしまう。
そこはもうしょうがない。
ただ、自信を保ち続けやすくなる思考というものがあって、
いくつかあるうちのひとつして今回話したいのが、
未来に対する可能性の意識。
僕は昔からあえて苦手なものや、知らないことに挑戦してきたから、
できないことをできるようにする過程がよく分かっている。
そんな僕だから言えることなのだけど、
何を始める上でも、自信の時間軸が大切。
今すぐできるっていう自信を持つのではなく、
いつか必ず成功する、うまくいく、できるようになる
っていう未来に対しての自信を持った方がいい。
その時間軸が短いと、今できないことばかりに意識が集中してしまうし、
努力が続かなくなってしまうし、
ネガティブで捻くれた思考にも陥りやすい。
ただ未来に対してポジティブな思考でいると、
今できないことも冷静に見れて反省することができるし、
今できないからって投げ出したりはしない。
僕は未来に何が起きるかを当てることが得意だけど、
その一つの理由として気づいたことが、
僕の方が他の人達より未来に対する変化の可能性を、
良くも悪くも受け入れることができるということ。
それくらい多くの人、一般的な人達は思考が凝り固まっていて、
今のこの現実が良くも悪くも変わらないものだと思っている。
今でもすごく疑問に思うことだが、
多くの人が自分の頭の良さには自信がないくせに、
自分のその凝り固まった思考には自信満々で、
何事も決めつけたがる傾向にあるということ。
しかもそれがネガティブな方向にいくと、
未来なんて予測できないくせに全てをネガティブな方に決めつけて、
自分の首を絞めるという行動に出る。
自分で自分のことをマイナスに洗脳してるようなものだ。
確かに、今現在起きている良くない事実に対して冷静に向き合わなければ
次に繋がらないから、現状を受け入れる必要はある。
問題はそこで凹んでしまうこと。
常に未来の可能性を意識して前を向いていれば、
今のマイナスにばかり気を取られることもないし、
今できることをやって明日に期待しよう。
こういう発想にしかならないはず。
そうやって揺るがない自信を持った結果、
毎日を怠ることなく努力に結びつけられるのであって、
その自信なくして人は行動を継続できない。
だから僕は他人に対しても、
今現状の問題点をはっきりと明確に伝えるようにしている。
そこに優しさなんて要らないと思っている。
まずは現状を理解しないといけないからだ。
その上で、未来の可能性に対しては絶対に否定しきらない。
今のままでは厳しいよ、ということはあっても
今を変えれば未来も変わるっていう言い方で繋げる。
これはずっと徹底しているし、
未来を否定しかしない人間を尊敬したこともない。
本当に努力家で諦めないタイプの人間は、
実は他人の未来や夢に対しても、
それはただ不可能だなんて否定の仕方をしない。
周りが絶対に不可能だって思ってたことを
逆転させてきた人ほど他人の未来も否定しない。
実はみんな忘れているだけで、こうやって生きているだけでも
できないことをできるようにしてきた人生だったはずだ。
歩けない赤ちゃんは立って歩ける様になるし、
何も知らない状態から言葉を覚えて会話ができるようになる。
これだけでも奇跡のような進歩だ。
子供の頃、指を咥えてるだけでできなかったことが、
今は平然とできているなんてこと山ほどある。
僕たちは自分で思ってる以上に不可能だと思い込んでいたものを
可能にしてきた過去があるはずだ。
いくつもの奇跡が重なって今という自分があるのに、
くだらない他人の評価や世間一般の考えに洗脳されて、
多くの人が自分自身の可能性を見失っている。
とても残念なことだと思う。
頭の中での自分という在り方は、自分で決めれる唯一のことなのに。
今起きていることは事実として冷静に受け止める。
ただ、未来の自分をどうイメージするかは自由で誰も予測不可能なのだから、
そこはとことんポジティブに考えること。
自分に対しても、他人に対しても。
終わり。