おかしな桃太郎と同じくギャグを狙ったお話です。それでもよろしい方はどうぞ
゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆
むかしむかしあるところに、それはそれは毒々しいお姫様がおりました。
「ちょっと、それ私のことを言ってるの?」
毒々しいお姫様は、人前では良いお姫様を演じておりますが、腹の裏は得体が知りません。
「悪かったわね!得体が知れなくて!!と言うか、人の話を聞きなさいよ!」
そんな毒々しいお姫様ですが、最近悲しんでることがありました。友達の侍女が悪い魔女に騙されて、毒りんごを食べてしまったのです。
「だから人の話を…え?それで侍女は死んだのかって?縁起の悪いことを言わないで!彼女の親友が死のかわりに永遠に眠りにつくって言う魔法をかけたから、死んではいないわよ!」
侍女は死のかわりに今現在眠っているのですが、
「起こすにはどうしたらいいって?彼女の話では、運命のキスで目が覚めるって言うけど…それで問題が発生してるのよ…。」
毒々しいお姫様はため息をつきます。その原因は、
「こいつの運命の相手は俺だ!」
「いや、俺だ。」
「お願いだよ…もう一度、俺を見て…?君の目に俺が映らないなんて耐えられない…。」
侍女に好意を寄せる男たちが言い争っているからです。一人は眠りについている侍女のそばで泣いておりますが…。
「…ああ~!!もう五月蝿いわね!うかうか寝ていられないじゃない!」
すると、いきなり侍女が目を覚ましました。なんと侍女は自分で魔法を解いてしまったのです!
目を覚ました彼女は男たちを怒鳴りましたが、
「あ、あれ?お、王子どうして此処に…?えっとここと何処ですか?」
目の前にいたずっと泣いていた男がいたので、目をパチリと見開くと、周りキョロキョロします。
「お、王子…?」
キョロキョロしていたら、目の前の男に手を握られ、
「俺と結婚してください。」
「…は?」
「俺の妃になってください。」
「え?ちょ、ま…!!」
「君を愛してるんだ…!!結婚してほしい!!」
侍女は頭が真っ白になりました。他の男の抗議など耳にも入っておりません。
「チオリ姫、彼女を攫うことを許してください。」
王子はくるりと振り向いて毒々しいお姫様に聞きます。
「…反対しても連れていきますよね?」
チオリ姫の問いに王子はニッコリと笑顔で笑って、
「チオリ姫のお許しが出たところで、行こうか?キョーコ。」
「ゆ、許してませんから!た、助けて姫さま~!!」
軽々と王子は侍女を横抱きにすると、
「では、チオリ姫、あとで招待状を送りますので。」
「ついでに奏江さんの分もお願い。」
「ええ。彼女の親友ですから。」
頷いて、その場から去っていきます。
「いやぁあああああああああ!!誰か私を助けてぇええええ!!」
キョーコの声は響きましたが、誰もが無視したのでした。
それでも、キョーコは王子に愛されていくうちにちゃんと相思相愛になり幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
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むかしむかしあるところに、それはそれは毒々しいお姫様がおりました。
「ちょっと、それ私のことを言ってるの?」
毒々しいお姫様は、人前では良いお姫様を演じておりますが、腹の裏は得体が知りません。
「悪かったわね!得体が知れなくて!!と言うか、人の話を聞きなさいよ!」
そんな毒々しいお姫様ですが、最近悲しんでることがありました。友達の侍女が悪い魔女に騙されて、毒りんごを食べてしまったのです。
「だから人の話を…え?それで侍女は死んだのかって?縁起の悪いことを言わないで!彼女の親友が死のかわりに永遠に眠りにつくって言う魔法をかけたから、死んではいないわよ!」
侍女は死のかわりに今現在眠っているのですが、
「起こすにはどうしたらいいって?彼女の話では、運命のキスで目が覚めるって言うけど…それで問題が発生してるのよ…。」
毒々しいお姫様はため息をつきます。その原因は、
「こいつの運命の相手は俺だ!」
「いや、俺だ。」
「お願いだよ…もう一度、俺を見て…?君の目に俺が映らないなんて耐えられない…。」
侍女に好意を寄せる男たちが言い争っているからです。一人は眠りについている侍女のそばで泣いておりますが…。
「…ああ~!!もう五月蝿いわね!うかうか寝ていられないじゃない!」
すると、いきなり侍女が目を覚ましました。なんと侍女は自分で魔法を解いてしまったのです!
目を覚ました彼女は男たちを怒鳴りましたが、
「あ、あれ?お、王子どうして此処に…?えっとここと何処ですか?」
目の前にいたずっと泣いていた男がいたので、目をパチリと見開くと、周りキョロキョロします。
「お、王子…?」
キョロキョロしていたら、目の前の男に手を握られ、
「俺と結婚してください。」
「…は?」
「俺の妃になってください。」
「え?ちょ、ま…!!」
「君を愛してるんだ…!!結婚してほしい!!」
侍女は頭が真っ白になりました。他の男の抗議など耳にも入っておりません。
「チオリ姫、彼女を攫うことを許してください。」
王子はくるりと振り向いて毒々しいお姫様に聞きます。
「…反対しても連れていきますよね?」
チオリ姫の問いに王子はニッコリと笑顔で笑って、
「チオリ姫のお許しが出たところで、行こうか?キョーコ。」
「ゆ、許してませんから!た、助けて姫さま~!!」
軽々と王子は侍女を横抱きにすると、
「では、チオリ姫、あとで招待状を送りますので。」
「ついでに奏江さんの分もお願い。」
「ええ。彼女の親友ですから。」
頷いて、その場から去っていきます。
「いやぁあああああああああ!!誰か私を助けてぇええええ!!」
キョーコの声は響きましたが、誰もが無視したのでした。
それでも、キョーコは王子に愛されていくうちにちゃんと相思相愛になり幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。