ギャグを狙った御伽噺です。題名どおり有名な御伽噺は崩落しております。それでもよろしい方はどうぞ。
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あるところに、それそれは綺麗な奥さんとハンサムな旦那さんが住んでおりました。
奥さんは川へ洗た…
「今の季節はとても水が冷たいんだ。君の綺麗な手が真っ赤になってしまうよ?」
ではなく、旦那さんが川に洗濯にいきました。
川で洗濯をしていると、どんぶらことどんぶらこと何かが流れてきました。
それは大きな桃…ではなく、大きな蓮でした。
「こ、こんな蓮みたこがない!持って帰ったら、きっと妻は喜んでくれるはずだ!!」
大変、愛妻家な旦那さんは、喜ぶ奥さんを想像すると頬を緩ませ、頑張って蓮を持ち帰りました。
「まあ!すごいわ!!こんな蓮みたことない!あなた、嬉しい!!」
予想通りに奥さんは喜んで、奥さんに抱きつきます。もう旦那さんは顔が原型が止まってないくらいに頬が緩まっていました。
「…!なんだ!?」
すると蓮が眩く光、花びらが開きました。
「ねぇ見て!蓮の中に赤ちゃんがいるわ!」
驚くべきことに蓮の中には、黒髪の赤ちゃんがおりました。
「かわいい…!わたし、ずっと赤ちゃんが欲しかったの!これはきっと神様からの贈り物だわ!!」
奥さんは赤ちゃんを抱っこすると泣いて喜び、赤ちゃんを夫婦の子供として育てることにしました。
それから赤ちゃんは大きく育ち、
「父さん、母さん、おはよう。俺、しばかりに行ってくるよ。」
それはもう、素敵な青年へと成長しました。
「鬼には気をつけるのよ?」
「そうだ、わけの分からない胴上げをされるからな?」
近頃、鬼が人間をみると胴上げをしたり、花吹雪をされたり…ワケを分からないことをするのです。
知らない人がそれに遭遇すると恥ずかしさのあまり悲鳴をあげるほどですが、慣れると頭が痛くなる問題でした。
「大丈夫だよ。言ってくるね。」
にこやかに青年は微笑むとしばかりに出かけました。
「あ…蓮さん。」
「キョーコちゃん。」
しばかりに行く途中、栗毛の少女に出会いました。
「しばかりですか?」
「キョーコちゃんは?」
「栗を取りに行こうかと…。」
「そっか。じゃあ、一緒にいこう?」
「はい。」
仲良く隣に並んであるか出す二人。青年…蓮は幸せそうに笑っています。
そうです。蓮は彼女…キョーコが好きなのです。
「…キョーコちゃん。」
「あ、はい。」
「君に言いたいことがあるんだけど…。」
「は、はい…。」
「キョーコちゃん、君が好きだ。結婚してほしい。」
「…!」
目を見開いて、動きを止めるキョーコ。次の瞬間、彼女は泣き出しました。
「キョーコちゃん!?」
「ご、ごめんなさい!私、あなたとは結婚できない!!」
「…!?ど、どうして!?君も俺のことを好きでいてくれると思ってたのに!!」
「ご、ごめんなさい!!だって私、鬼なんだもの…!!」
そう言って少女は帽子を取ります。頭が現れるのと同時に小さな角が蓮の目に入りました。
「…で?それだけが理由?俺のプロポーズを断る理由は。」
「…!?私、鬼なんですよ!?」
「だから、それがなに?なんの問題もないよ。大切なのは気持ちなんだから。俺のこと嫌い?」
「き、嫌いじゃありません!!」
「じゃあ、いいよね?俺と結婚して?」
「…はい。」
負けたと思ったキョーコは頷くと、蓮に抱きしめられ、
「ずっと大切にするから。」
初めての口づけを交わしました。
その後、実は彼女は鬼の頭の娘だとわかり、蓮は結婚を許してもらうために婚約者のキョーコと一緒に鬼ヶ島に向かったとさ。
めでたし、めでたし。
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あるところに、それそれは綺麗な奥さんとハンサムな旦那さんが住んでおりました。
奥さんは川へ洗た…
「今の季節はとても水が冷たいんだ。君の綺麗な手が真っ赤になってしまうよ?」
ではなく、旦那さんが川に洗濯にいきました。
川で洗濯をしていると、どんぶらことどんぶらこと何かが流れてきました。
それは大きな桃…ではなく、大きな蓮でした。
「こ、こんな蓮みたこがない!持って帰ったら、きっと妻は喜んでくれるはずだ!!」
大変、愛妻家な旦那さんは、喜ぶ奥さんを想像すると頬を緩ませ、頑張って蓮を持ち帰りました。
「まあ!すごいわ!!こんな蓮みたことない!あなた、嬉しい!!」
予想通りに奥さんは喜んで、奥さんに抱きつきます。もう旦那さんは顔が原型が止まってないくらいに頬が緩まっていました。
「…!なんだ!?」
すると蓮が眩く光、花びらが開きました。
「ねぇ見て!蓮の中に赤ちゃんがいるわ!」
驚くべきことに蓮の中には、黒髪の赤ちゃんがおりました。
「かわいい…!わたし、ずっと赤ちゃんが欲しかったの!これはきっと神様からの贈り物だわ!!」
奥さんは赤ちゃんを抱っこすると泣いて喜び、赤ちゃんを夫婦の子供として育てることにしました。
それから赤ちゃんは大きく育ち、
「父さん、母さん、おはよう。俺、しばかりに行ってくるよ。」
それはもう、素敵な青年へと成長しました。
「鬼には気をつけるのよ?」
「そうだ、わけの分からない胴上げをされるからな?」
近頃、鬼が人間をみると胴上げをしたり、花吹雪をされたり…ワケを分からないことをするのです。
知らない人がそれに遭遇すると恥ずかしさのあまり悲鳴をあげるほどですが、慣れると頭が痛くなる問題でした。
「大丈夫だよ。言ってくるね。」
にこやかに青年は微笑むとしばかりに出かけました。
「あ…蓮さん。」
「キョーコちゃん。」
しばかりに行く途中、栗毛の少女に出会いました。
「しばかりですか?」
「キョーコちゃんは?」
「栗を取りに行こうかと…。」
「そっか。じゃあ、一緒にいこう?」
「はい。」
仲良く隣に並んであるか出す二人。青年…蓮は幸せそうに笑っています。
そうです。蓮は彼女…キョーコが好きなのです。
「…キョーコちゃん。」
「あ、はい。」
「君に言いたいことがあるんだけど…。」
「は、はい…。」
「キョーコちゃん、君が好きだ。結婚してほしい。」
「…!」
目を見開いて、動きを止めるキョーコ。次の瞬間、彼女は泣き出しました。
「キョーコちゃん!?」
「ご、ごめんなさい!私、あなたとは結婚できない!!」
「…!?ど、どうして!?君も俺のことを好きでいてくれると思ってたのに!!」
「ご、ごめんなさい!!だって私、鬼なんだもの…!!」
そう言って少女は帽子を取ります。頭が現れるのと同時に小さな角が蓮の目に入りました。
「…で?それだけが理由?俺のプロポーズを断る理由は。」
「…!?私、鬼なんですよ!?」
「だから、それがなに?なんの問題もないよ。大切なのは気持ちなんだから。俺のこと嫌い?」
「き、嫌いじゃありません!!」
「じゃあ、いいよね?俺と結婚して?」
「…はい。」
負けたと思ったキョーコは頷くと、蓮に抱きしめられ、
「ずっと大切にするから。」
初めての口づけを交わしました。
その後、実は彼女は鬼の頭の娘だとわかり、蓮は結婚を許してもらうために婚約者のキョーコと一緒に鬼ヶ島に向かったとさ。
めでたし、めでたし。