蓮にキスされ、彼に恋心を抱いていたことに気づいたキョーコ。

気づいた。気づいてしまった。

今で自分の気持ちに見てみぬフリをしてきた。恋をして傷つくのが怖くて…。

キョーコは頭の中が真っ白状態で、彼が離れるのをぼんやりと感じたが、

「…!?」

もう一度、唇を奪われた。

「つ…敦賀さ…。」
「好きだ。」
「!?」
「愛してる。」

ぎゅっと蓮はキョーコを抱きしめる。

「…う…そ…。」

彼女は動揺した。

「嘘じゃない。本当だから。」
「だ…だって、敦賀さんみたいな人が私なんて…。」
「…あのね、最上さん。君は自分に魅力がないとか思ってるだろうけど、そんなことないからね?」
「ないですよ!私は地味で色気のない女ですもん!!」
「…それ、誰の受け入り?」
「ひっ。」

蓮が大魔王になったので、キョーコは悲鳴を上げる。

「えっと…あの…。」
「まあ…誰なのかは、おおよそ分かるけどね…でも、いつまでもそんな事を信じてる君も悪いかな?君の周りには、君を誉める人間が沢山いるのに。」
「そ…それはお世辞だと思って…。」
「そんなわけないだろ?特に琴南さんとかはお世辞とか言うタイプじゃないだろ?」
「そ…それはそうですけど…。」
「なら、自分をそう言う風に貶さないこと。分かった?」
「…は…はい。」

こう説得されては、頷くしかない。

「話は戻るけど…俺は本気だから。」
「…え。」
「嘘でも、冗談でも、ドッキリでも何でもないから。だから、俺の気持ちを否定しないで欲しい。」
「敦賀さん…。」
「答えは後でいいから…ゆっくり考えてほしい…俺のこと…。」

彼は微笑むと、キョーコから離れる。

「…あ。ごめん…ご飯途中だったね…。」

テーブルの上にあるカレーのお皿をみて
謝った。

「あ、温め直して来ます…!」

起き上がったキョーコは逃げるように、お皿を持ち上げ、キッチンに入っていく。

「…どうしよう…。」

レンジでカレーを温め直しながら、キョーコは呟く。

「告白…されちゃった…。」

よくよく考えれば、告白されたことなんて一度もない。(レイノの告白は冗談で終わっているので。)

「…返事…しなきゃ…。」

口に出すと、キョーコは恥ずかしくってたまらなくなる。

「りょ…両想いだよね?そうだよね?」

相手が自分を好きで、自分もその相手が好きなのだから、両想い以外の何でもない。

「でも…。」

不安になる。裏切られたら、どうしようと。

「信じたい…だけど…怖い…。」

もう傷つくのは嫌だった。だから恋をしたくなかった。

「どうしよう…。」

呟くのと、同時にチンとレンジがなったのである…。



**************************************あとがき

あれ?

終わらんwww

どういうことwww

と言うことで、続編で書くのかはわかりませんwww

こんなんでスイマセン(^_^;