「…何やってんの?あんた…。」

ラブミー部の部室。キョーコが携帯ゲームの画面を見つけていた。

「あ…モー子さん!えっとね!ゲームやってたの!」

ニコニコ笑って、キョーコは奏江にゲーム画面を見せる。

「…何これ…。」

画面には、小さいなキャラクターが動いており、

「…なんか…私に似てない…?」

本当に何となくだが、それは自分に似ている気がする。

「すごい!モー子さん、よく分かったね!!」

どうやら当たりだったらしい。キョーコは嬉しそうに笑うので、奏江は口元を引きつった。

「…で?これ何?」
「え?ああ!あのね!自分の知っている人のキャラクターを作って、その人たちの生活を見るゲームなんだ!プレイヤーはね、住民のお願いとか聞いて上げられるんだ。」
「…ふーん…。」
「見てると面白いんだよ?だって現実では有り得ない事がおこるんだもん!」
「…例えば?」
「敦賀さんが、何回も私に降られてるのに、諦めずに告白してたり。」
「ぶ!?」

思わず奏江は吹き出してしまう。

「…!?も、モー子さん…?」

(な…何ソレ!?すごく笑えるんですけど!?ゲームの中ですら、片思い!?だ、駄目!!もう我慢出来ない!!)

「あははははは!!」

我慢出来なくて奏江は笑い出す。

「だ、駄目…死ぬ…!」

笑い過ぎてお腹が痛くなる。

「…それで?他には?」

生理的に出てくる涙を拭きながら、戸惑っている奏江に聞くと、

「えっと、モー子さんと私が親友だったり、敦賀さんと社さんが親友だったり…後は…。」

キョーコの言葉がそこで途切れたので、奏江は首を傾げると、

「さっき…ゲームの中の私が、敦賀さんの告白にOK出した…。」

恥ずかしそうにそう言うので、奏江は目を白黒させる。

「振ってたんじゃないの?」
「そうなんだけど…いつの間にか、好感度がMAXになってて…。」
「へぇ~。」

(逆転してるじゃない…ゲームの中の敦賀さん…まったく、リアルでもそうしてもらいたいとこだわ…。)

はぁ~と溜め息をつきたくなる。リアルの彼がヘタレなので。

だが、奏江は知らない。現在、蓮があの手この手でキョーコにアタックおり、

もう少しでゲームと同じ状況になりそうなことに…。



あとがき

と言うことで、ともだちコ○○ションネタwww

蓮と社さんが親友だったのは私の体験談ですwww

そして、蓮モテた。告られまくりだったww