この小説は芽衣さまからのリクエストで
『両片思いな蓮さんとキョコちゃんが2人で話してる最中、 キョコちゃんが思わずポロッと告白してしまう話』な話です。

それではどうぞ!


あなたの隣


…貴方の隣に居られれば、それで良かったの…例え後輩としてでも…。

なのに…私は自分の気持ちが止められない…。

「…それ…どういう意味…?」

ああ…私は何てバカな女なんだろう…。

思わず『ただの後輩じゃなければいいのに…。』なんて言ってしまうなんて…。

「べ、別に深い意味なんて…。」

敦賀さんの顔が見れなくて、食べかけのピラフをスプーンでいじる。

「…そう…なら、俺の顔、見て?」
「…!?」

いつの間にか、彼は近くにいて、無理やり顔を動かせられ、敦賀さんの顔が間近にあった。

「や、やだ!」

だから、何とか顔を逸らしたかったけど、男の人の力に叶う訳がない。

「…ごめんね…こんなことしたくないんだけど、君の本当の気持ちを聞きたいから…。」

本当の気持ち…。

「わ、私は…。」

いいの?言っていいの?

「うん、言って…?」

貴方も私と同じだって思っていいの?

「私は…敦賀さんが好きです…。」
「よくできました。」

敦賀さんは神々スマイルすると私のおでこにキスして

「敦賀さ…。」

名前を呼ぼうとしたらできなかった。敦賀さんが私にキスしたから…。

「好きだよ、最上さん。」

唇が離れると彼はそう言う。

「も…最上さん!?」

どうしたんだろう…?敦賀さんがオドオドしてる…。

…あれ…?もしかして、私…泣いてる…?

「ど、どうして泣くの?お、俺、何かしたかな?」

やっぱり泣いてるんだ、私…。でも…。

「違いますよ…敦賀さんは悪くありません。これは…うれし涙です。」

これの正体は嬉しいから出る涙だ。

「敦賀さんが私のことを好きになってくれて嬉しいんです。」
「…最上さん…ヤバい、俺も泣きそう…。」
「ええ!?どうして敦賀さんも泣くんですか!?」
「…それは、君と一緒だからだよ。」

…私と一緒…。

「好きです…敦賀さん…。」
「俺もだよ…最上さん…。」

敦賀さんが私の涙を指でふいてから、唇にキスをする。私はそれを目を閉じて受け入れた。

それからは恋人として貴方の隣にいる…。

あとがき

あれ?
意外に書き切れた。
のでアップした