「つ、敦賀さん!!」
レコード会社からは出ていたが、場所が場所なため、キョーコは暴れるが、
「っ・・・。」
相手が、紳士スマイルから神々スマイルへと変わっていたいため、言葉を詰まらせる。
こう見つめられるとキョーコは抵抗する気にも起きなくなり、されるがままになった。
(ああ・・・後で新聞とか雑誌とかで騒がれませんように・・・。)
浮いた話がまったくない敦賀蓮が女性の肩を抱いてたというと、それでだけで記事になりそうなため、キョーコは不安になる。
(大丈夫かな・・・。)
「大丈夫。」
「へ?」
「もし、撮られてても、俺が守るから。」
そういわれて、キョーコはトキメクが、
「あ・・・あの、顔に出てました・・・?」
「うん。不安そうにしてたから。」
「す、すいません。」
「謝らなくていいよ。俺が勝手にやってるんだから。」
「・・・敦賀さん・・・。」
再び、胸がときめいた。
「ずるい・・・。」
(私ばっかり、どんどん、敦賀さんのこと好きなってる・・・。)
「え?何か言った?」
「いいえ、何も。」
(悔しいから、当分、敦賀さんには教えないけど。)
そう思いながらも、キョーコは嬉しそうに頬を染め、
そうしているうちに、二人は駐車場についていたのだ・・・。
「あ、あの・・・敦賀さん・・・。」
「うん?」
蓮のマンションへとつき、二人はソファーに座っていたが、
彼は顔を真っ赤にしているキョーコのおでこや目蓋、鼻、頬にキスをする。
「キ、キスするの、やめてくれませんか・・・?」
「どうして?」
「だ、だって・・・。」
(恥ずかしくって、好きだっていえないよ~~!!)
言わなきゃいけないのに、恥ずかしくって言えない彼女に、
「好きだよ、最上さん。」
「っ・・・。」
不意打ちに好きだと言ってくる蓮。
「わ・・・わ、わ、わ、私・・・も・・・す、す、す、好き・・・です・・・。」
もう、真っ赤かな林檎のようにキョーコは気持ちをようやく言うが、舌は思うように回らなかった。
そんな彼女を蓮は愛しそうに見つめるとキョーコを抱き締めて、
「愛してる。」
彼女の耳元でそう呟くと、彼の腕の中でキョーコはゆでだこのようになってしまう。