待合室につき、とりあえず、三人はパイプ椅子に座ろうとした。

が、閉めたはずのドアが、バタンと開く音がして、三人はそっちを見る。

「・・・よぉ、キョーコ。」

「しょ、ショータロー・・・・。」

ドアを開けて入ってきたのは、ショータロー。


彼をみて、ようやく思い出したのだろう、社はすごい顔をしている。


ショータローの後ろには困った顔をした麻生と祥子が。

「アレ以来だな、キョーコ。」

ニヤっと意味ありげな笑みを口元に浮かべるショータローだったが、

「・・・そうね。」

「・・・・・・・・!?」

キョーコが冷静な態度を示してきたので驚く。

「それで、麻生さん。」

「あ・・・。」

「お久しぶりです。」

「そうね。前にあったのは、結構前だもの。」

「祥子さんも。」

「え・・・ええ。」

祥子はショータローがなにをしたのかは知らないが、戸惑う。

「おい、キョーコ。まさか、忘れ・・・。」

ショータローはキョーコに近づこうと足を踏み出したが、

「!!」

「・・・敦賀さん。」

盾になるように蓮がキョーコの前にたつ。

「・・・麻生さんと言いましたっけ?できれば、早く仕事について話を聞きたいんですが・・・。」

蓮は真顔でショータローを見た後、視線を麻生へと変える。

「そ、そうね。そうしましょう。」

空気を呼んだ彼女は、椅子に座るように蓮たちに勧めたーー。