上の子の時にやってみて、

これは良いと思った習い事は、

下の子にもやらせた。

 

3人とも習った習い事は、

1人目2人目と通い続けるうちに、

いろいろと発見や思うことがあったり、

最初思っていたこととは、

印象が変わったりもしたので、

 

振り返りながら、

まとめてみようと思った。

 

今回は、

親子体操教室。

 

 

うちが通ったのは、

2〜4歳に通った、

行政主催のものと、

 

4歳〜小学校入学前に通った、

ママたち主催のもの。

 

 

体操教室と聞くと、

前転・後転などのマット運動や、

跳び箱や鉄棒、平均台などの、

機械運動が、ぱっと思いつくが、

いきなりそういう事をするわけではない。

 

幼児期の親子体操教室は、

幼い時ほど親子のふれあいが中心。

 

跳び箱やマットなどを、

うまく障害物コースに組み上げて、

マットを重ねた山を乗り越えたり、

大人が支えるフラフープをくぐったりを、

1人でできると自信のある子は1人で、

不安のある子はママと手を繋いで、

挑戦する。

 

できる子のママも、

一緒にやったり、

横について見守ったり……。

 

先生の他に補助の先生もいて、

妊婦のママさんでも諦めなくても良いように、

フォローがあって、

無理のない参加が可能だった。

 

子どもの身体が小さく軽いうちは、

親の身体のいろいろなところを使って、

アクロバットな経験もできる。

 

宙返りのようにぐるっと回ることや、

逆さになること、

振り回されて身体が浮く経験も、

 

脱臼などの、

怪我を防ぐ手の繋ぎ方や、

体の支え方などの、

ポイントを教えてもらえれば、

誰にでもできること。

 

初めての時に目を丸くしていた子どもも、

すぐに慣れて、

繰り返しやりたがって、

どんどんさまざまな動きを、

吸収してしまう。

 

特に覚えているのが、

毎回最後にアンパンマンの曲に合わせて、

ヒーローの飛ぶポーズになった子どもを、

ママが肩の上に抱えて、

走り回ること。

 

最初はふにゃふにゃで、

支えてるこちらも、

やりづらくて仕方がないのだが、

 

回を重ねてゆくうちに、

ピンと体幹を張って、

肩の上で自分で、

バランスをとってくれるようになる。

 

体重は少しずつ増えているはずなのに、

担ぎやすく、走りやすくなるのだ。

 

こんな風に、

 

親子で楽しみながら、

いろいろな経験を重ねてゆけた。

 

 

歳とともに、

子どもも成長して、

どんどんいろいろなことが、

できるようになるので、

 

メニューもどんどん豊かになってゆく。

 

ママの腕にぶら下がったり。

ママが子どもの足を持ち上げて手で歩いたり。

うつ伏せに寝転んだママのお尻の上に立って、

バランスを取り、

そこから飛び降りたり……。

 

なんてことから始めて、

教室の会場では、

ヨガマットがたくさんあって、

使えたので、

 

並べて10メートルくらい、

ゴロゴロと転がったり。

でんぐり返しや側転の練習をしたり。

ヨガマットを重ねて、

手をついて横跳びをしたり、

開脚跳びにチャレンジしたり。

 

親が回す縄跳びを跳んだり、

ボールを投げたり蹴ったり、

ママ2人で棒を持って、

それを使って逆上がりを練習したり、

ドッチビーという当たっても痛くない、

クッションのフリスビーを投げたり……。

 

小学校で取り組むであろうことへの、

橋渡しになっているような内容もあって、

いきなりやれと言われても、

なかなかできないような子でも、

少しかじっておけば、

自信が持てるだろうな。

なんて思ったりもした。

 

先生は、

子どもの成長に合わせて、

今後さまざまなスポーツにつながる、

『幼児期のうちに身につけたい、36の動き』

といったようなものを、

参考にされていたのか、

 

毎回さまざまな動きができるように、

スケジュールを組んでくださって、

日常生活で、

繰り返しの動きばかりをしていては、

身に付かないようなことを、

いっぱい経験させてくれた。

 

 

昭和の子どもたちのような、

公園遊びなどで、

年上の子からいろいろな遊びを教わりながら、

そういった動きを、

学ぶことができれば、

こんな習い事は必要ないのだろうけど、

 

自分の子が現在そういったコミュニティに、

触れられていないのなら、

この習い事はやっておいた方が良いと思って、

3人とも通った。

 

 

行政主催のものは、

立派な体育館が使用できた。

参加できる月齢が細かく決められていて、

ボランティアの方が、

教室の時間中別室で、

他のきょうだいを預かってくれた。

 

なので、

 

貴重な親子2人きりの時間。

子どもの月齢に、

ぴったり合った内容で受講できた。

 

閉鎖的な子育てで、

煮詰まったりしないように、

同じ年のお友だちができる機会を、

作ろうとしてくれているような、

感じもあった。

 

人気で応募しても、

毎回通えるわけではなかったので、

当選した時は喜んで参加した。

 

 

ママたち主催のものは、

公共の体育スペースを使用。

参加資格が、

4歳から就学前までと少し幅があったので、

年長さんがお手本で格好良くって、

できない子は無理のないように少しずつ。

って感じ。

 

でも、

 

先生がベテランで、

「はい、4歳が走ろう!」

「次、5歳が走ろう!」

みたいに、

必要に応じてうまく捌いてくれたので、

ついていけなくて退屈で……。

なんてことは、

特に感じなかった。

 

少し上の知り合いを作りやすくて、

小学校入学前の不安など、

ちょっとしたこともすぐに聞けるのが、

何よりも有難かった。

 

こちらも同じく人気だけど、

入会は順番待ち。

 

キャンセル待ちが待ちきれない人が、

結構抜けてゆくので、

長くても1年待てば、

入れ替わりの季節に、

連絡がもらえる感じだった。

 

会の主催は順番に回ってきた。

ママたちはみんな優秀で、

前任者の工夫で、

ノウハウがまめに記録されていて、

引き受ける人の負担も、

できるだけ軽減されていたし、

お互い育児をしている者同士の、

支え合いも機能していて、

引き受けた時の不安は杞憂に終わった。

 

いずれも、

内容の割に破格の会費だった。

 

 

きちんと器具と指導者の揃った、

スポーツ教室も、

見学に行ったりもしたけど、

 

初期に身につけるべき機能は、

大して変わらない気がして、

 

子どもが才能の片鱗を見せることがあれば、

本気で考えようとは思ったけど、

機会なく時が過ぎた。

 

学校に上がって、

体育の授業が楽しめる程度にはなれたので、

やっておいて良かった。

と、今でも思っている。