今夜のこと、

もみあげが伸びてきて、

気持ち悪いと、

 

上の子が弟を洗面所に連れて行って、

髪を切り始めた。

 

 

元々、

3人の子どもの髪は、

私が切っていた。

 

最初は、

ハサミだけで切っていたが、

短く髪を切り揃えるのに、

やはりあった方が良いだろうと、

バリカンを買った頃から、

 

パパの髪も家で切るようになった。

 

なぜか私は、

実家にいた頃から、

母の髪も切ったりしていたので、

 

なんだか頼まれやすいらしい。

 

なので、

なんだかんだと、

数はこなしてきていた。

 

幼くて、

ちょろちょろ動くから、

思わず曲がって切ってしまったとか、

 

左右を揃えようと、

調整しているうちに、

切りすぎちゃったかなぁ、

なんて、

失敗もあるにはあったが、

 

髪はまた伸びるので、

取り返しのつかないことにはならず、

時が解決してくれるので、

なんとかやってこれた感じ。

 

でもここ1・2年は、

本人から、

長さや形に、

細かい注文が入るようになったり、

友達からの視線も、

気にするそぶりが見られたので、

 

失敗したから、

少し伸びるまで、

我慢してね〜〜。

 

と、

ゆるくやる勇気が持てず、

切りに行かせるようになっていた。

 

 

今夜は、

上の子の誘いに、

ほいほいと乗っていたので、

何も言わずに見守った。

 

洗面所から、

賑やかな声が聞こえて、

終始楽しそう。

 

もみあげだけ切るのかな?

それにしては、

時間が長いぞ?

 

なんて思ったら、

 

思った以上に、

 

全体的にさっぱりと切られて、

戻ってきた。

 

上の子に、

「すごいじゃん!」

って言ったら、

 

「思ったより、

 うまく行ったよね〜〜。

 まぁ、

 10円ハゲみたいなの、

 できちゃったけどね」

 

なんて言うのでよく見たら、

確かに、

後ろに10円ハゲみたいな、

部分的に極端に短くて、

地肌が目立っているところがある。

 

「あぁ、これかぁ……。

 目立たなくなるまで、

 2〜3日ってところかねぇ」

 

こんな会話がなされているので、

本人も気になって、

鏡を見に行く。

 

ショックを受けたりしないのかなと、

見ていたけど、

全くそんな素振りはない。

 

「学校で、

 誰かに言われたりするかね?」

 

って聞いたら、

 

「気づいて突っ込んでくれる人が、

 いれば良いんだけど、

 みんな優しくて、

 なかなか誰もいじってくれないんだよね」

 

なんて、

全然気にしていない様子。

 

むしろ、

ハゲを見て、

突っ込んでくれる人が、

いるかもしれないと、

逆に楽しみにしているようにすら見えた。

 

 

うちの子たちって、

万事こんな感じ。

 

悪意がなければ、

取り返しがつかないような失敗でもない限り、

さらっと許してくれちゃう。

 

私も日頃とても助けられている。

 

 

もっとも、

許してくれるからと言って、

彼らにいい加減な扱いをすれば、

この関係は維持できないと思うので、

 

日々のそれなりの気遣いは、

欠かしてはいけないと思っているが、

 

思春期とか、

もっとギスギスしたものだと思っていたので、

 

こういう穏やかな日々は、

続くものだったら、

続いて欲しいと思う。