4歳児検診の際、
発語の遅れを相談をしたところ、
療育センターを紹介された。
まずはカウンセリング。
うちの子の場合は、
確かに歳の割に、
言葉数が少ないと判断されて、
さまざまな検査を受けることになった。
まず、
そもそも耳が聞こえているか?
幼い子どもでも受けられる、
聴力検査を受ける。
聴力に問題がなさそうであれば、
知力のテストや、
言葉の理解レベルを測るテストを行う。
説明によると、
一概に言葉を話さないと言っても、
その原因には段階があるという事。
物事全般がが理解できていない。
物事は分かっているが、
人の言っていることが理解できない。
人の言っていることが理解できていても、
どう反応すればいいのかわからない。
人の言っていることは理解できていて、
言いたいこともあるのだが、
なんと言っていいかがわからない。
機能に問題はないが、
そもそも話したいと思う気持ちがない。
等々……。
必要と判断されるテストを受けて、
その子が今どういう状態なのかを、
客観的に推測してゆく。
もちろん、
その日の気分や体調で、
結果は大きく変わることもあるので、
全ては可能性の話。
でも、
何回かテストを繰り返してゆくうちに、
可能性の的を絞り込んでゆく。
そして、
得られた結果を踏まえて、
その子に必要な対処法を、
検討してくれる感じだった。
これは、
もう10年近く前の、
うちの子の場合の話。
だから、
あくまで参考まで。
この話で、
私が伝えたいのは、
母親は日々子どもと接していて、
成長を見てきているが、
同じ月日を過ごしている年頃の中での、
自分の子どもの立ち位置は、
逆に見えづらかったりする。
不安に感じたら、
専門的な視点で、
相談に乗ってくれる、
こういう組織が、
用意されていることを、
知ってほしい。
自治体によるのかも知れないが、
うちは、
カウンセリングもテストも、
特に費用の負担はなかった。
担当者はプロなので、
こちらの不安な気持ちを汲んで、
対応してくれていた。
私が通った感想としては、
もし、
子どもの発達に、
その子なりの何かがあるようであれば、
早くから現状を把握して、
出来得る対策が取れることは、
大きな救いになると思う。
うちの子の場合も、
発語には2歳近く遅れがあるものの、
理解力はあり、
知能の遅れは見られない。
といった診断を受け、
学習面では問題ないと思われるが、
集団生活では、
同級生との口げんかなどで、
悔しい思いをするだろう。
と言われた。
そういった点を踏まえて、
本人や、
園の先生や、
学校の先生に、
前もってこう言っておくと、
本人の困る事態が軽く出来ると思われる。
といったアドバイスをもらい、
実行させていただいた。
先生方からも、
ただ親の不安をぶつけるだけよりも、
理解を得ることができて、
非常に助かった。
予め起こり得る事態を、
客観的な視点で知っておくことは、
集団生活に入る際に、
子どもに救命胴衣を着せてやる感覚だ。
言葉足らずのわが子が、
日々学校で、
どんな思いで過ごしているかは、
詳しく掴みかねるが、
義務教育の間の今、
初動が功を奏したのか、
毎日の登校に難を感じた経験なく、
過ごせている。
センターの担当者の言葉を借りると、
母親は、
自分の子どもに問題があるとは認め難く、
認めざるを得ない状態にまで、
問題が顕在化するまで、
なかなか向き合えないことが多い。
ケースによっては、
ちょっとしたフォローがあれば、
そもそも、
辛い思いを経験しないで済むような事も多いので、
不安を感じたら、
相談してくれればと思っている。
勇気を出して、
相談に来てくれる親ごさんには、
何ができるか、
一生懸命考えさせてもらいます。
とのこと。
子どもの成長の速度も、
個性の一つ。
同年代の友達は、
子育ての強い味方だが、
場合によっては、
友達の間で、
発散できる悩みには限界もある。
自治体の仕組みで、
大変な人を救おうとしてくれるものが、
あるかもしれない。
かかりつけの小児科や、
役所の児童課などに、
聞いてみると良い。
不安に思うことがあれば、
背負い込みすぎないで、
そういったものにも、
頼って欲しいと思う。