お茶会で握手をすると手につくあの香り。
横を通ると匂うあの香り。
あの香りは一体どこの何?!
•••。
種類ありすぎ…

取りあえず手当たり次第に匂いまくった。
店員さんもそら怪しむさ。

:「何かお探しですか?」
出会って数分の人に
「壱城あずさ様の香りを探しています!!!」
なんて言えるわけがない。

: 「…は…はい~…。ちょっと…。」
ひたすら自分の嗅覚を頼りに…!!!
数分後…。

:「甘い感じですか?スッキリした感じですか?」
もう、見るに見かねたのだろう。

:「…甘いと思います。」

:「それでしたら~…。こちらか、こちらか、こちらが甘めのものですね。」
くんくん…。
ひたすら自分の嗅覚を頼りに…!!!
…
わからん!!!もうギブ!!! もうこのお姉さんに全てを打ち明ける覚悟を決めた。

:「宝塚の人の…匂いを探してるんです…。」

:「どなたですか?」

:「…壱城さん…です。」

:「…。宝塚の方、結構皆さん持っていらっしゃいますのでねぇ~…。ファンの方も買いに来られますし。」

?
おい!!!聞いておいてその返事かいっ!
これじゃあ私がただ、見ず知らずのお姉さんに壱城ファンです!と公言しただけじゃないかーーい!!!!

このお姉さんが壱城さんを知らないからこういう返事だったのか、知っているけど言えないのか…。どちらかはわからない。

:「お肌につけてみられますか?体温が加わると香りが違ってきますので。」
匂って匂って、数ある中から絞った一本を手首につけてもらい…。
自分の嗅覚を頼りに…!!
香水をつけた手首を反対の手で握り、その手を匂うと…

お姉さんもそりゃあ。引いてましたわ。
引かれてもなんでもいいや!取りあえず匂いを見つけたーーーー

高いから買いませんでしたけど。
で、念のため、友達に確認。

:『◯◯の△△だよね?!』とメール。
友:『◯◯の□□だよ。』
…

。
自分の嗅覚は頼りにならなかった。
じゃあこれ、一体誰の匂いなんだ…?
匂いというものは…
深い。