私は横浜市出身ですが、現在は都内に住んでいます。
みなとみらい、大さん橋、豪華客船が大好きで、よく訪れています。
大さん橋を訪れる方、そうでない方、横浜市民のどのくらいの方々が来年度から大さん橋の指定管理者が変更になるのをご存知かはわかりませんが、大さん橋の公式HP(PDFファイルが開きます) や横浜市港湾局の第3期(H28~H32)指定管理者公募・選定のHP に明記されています。
報告書(PDFファイルが開きます) によると、横浜港振興協会・神奈川新聞社・ハリマビステム共同事業体は、『大さん橋を中心とした横浜港全体の発展や賑わい創出について具体的かつ前向きな提案が多くなされており、高い評価を得た。』となっています。
大さん橋をお店に例えてはいけないかもしれませんが、店長(指定管理者)が変わればその運営方法も変わるのは当然だと思います。
今回私が知る限りで廃止、撤去になるものは、大さん橋のイメージキャラクターのくじらのだいちゃん、ももちゃん、ハートロックスポット(南京錠による願掛けです。こちらは既に撤去されています)、くじらのおなかアフタヌーンコンサート、公式twitter、公式ブログ、そして積み木作家のうく・ぬーたさんがおつくりになった『積み木で作る横浜港』という5畳大の作品です。
大さん橋グッズは2月18日に販売終了になりました。
ハートロックは2月18日に撤去、3月10日(横浜三塔の日)に神社に奉納、ご祈祷していただいたそうです。
くじらのおなかアフタヌーンコンサートは3月27日で終了しました。
最後に出演なさったアーチストは澤村昭雄&Just Friends のみなさんです。
横浜らしくJazzでしたね。
そして、うく・ぬーたさんの積み木で作る横浜港も今月いっぱいで撤去となります。
特に私が残念に思うのは、やはり『積み木で作る横浜港』の撤去です。
この作品はランドマークタワーやコスモクロック21に代表されるみなとみらい、大さん橋、山下公園、氷川丸、ベイブリッジ、大黒ふ頭、そして三塔物語(キング、ジャック、クイーン)、マリンタワー、横浜を母港とする飛鳥Ⅱをはじめとする数々の豪華客船や貨物船、遊覧船までをあたたかみのある積み木で優しく且つ正確に表現なさっていて、訪れる人達は足を止め見入ったり、写真を撮ったりしています。。
今年になってKISSonix 3Dという3Dサウンドも追加され、汽笛やカモメの鳴き声などで港町の空気をより感じられる作品になっていました。神奈川新聞花火大会の音も再現されていて、臨場感たっぷりです。
OSANBASHI YOKOHAMA INTERNATIONAL PASSENGER TERMINALと名乗っている通り、通り過ぎていく人のほうが多い大さん橋だと思いますが、この『積み木で作る横浜港』は大さん橋を通り過ぎる人達の心に何かしらほっこりしたあたたかいものを残していっているように思えてなりません。
それに、入港する豪華客船に合わせて積み木の客船もセットされるので、先日クイーン・エリザベスが入港したときにも期間限定でお目見えしていました。
大さん橋ターミナル内に展示してある「積み木で作る横浜港」では、本日「クイーン・エリザベス」がベイブリッジをくぐり入港中です。木のおもちゃ工房うく・ぬーた製作。思わず頬が緩む暖かい木のぬくもり。※実際のQEは大さん橋へ入港していません pic.twitter.com/i6mYztoGXE
— 横浜港 大さん橋NEWS+ (@OsanbashiNews) 2016年3月20日
こうしたことを考えると、この作品は大さん橋に展示されているのがいちばんベストなような気がしてなりません。
撤去が決定したのは非常に残念なのですが、次の指定管理者からは3月に入ってから連絡があったということで、次の移転先が決まっていないそうです。作家のうく・ぬーたさんも行く末を非常に案じていらっしゃいます。
願わくば『積み木で作る横浜港』が、いちばん居心地のいい場所に安住の地を得ることを願ってやみません。