「星月夜」続き※長文注意 | キレイゴト。でもキレイは綺麗!

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貴方の人生を1mm変える、何かを作りたい。

都内で、演劇を中心に活動している表現団体「キレイゴト。」のブログです。

  



「私のどういうところをヒカリっぽいと思ったんですか?」


兎亭で斉藤さんに聞いたことがありました。


「もうそのまんま、立ち姿とか貴女の持つ雰囲気というかなんというか。そのまんまです。」




その頃の私は(今でも多少ありますが)自分に対して自信が全くありませんでした。

客観的に自分を見ることに劣っていて
言葉の真意があまりよく分かっていませんでした。











小屋に入る直前まで色々自分のことを考えていて

周りから見える「自分」ってどう映ってるのか
私を慕ってくれる方達は「私」の何を見ているのだろうか
なんで私はこんなにもネガティブで「自分」を出すことを恐れているのか




色々、本当に色々考えました。




今までこんなことを考えそうになるたびに、思考を停止して逃げてきました。
でも、それじゃダメだなと思って
自分なりに、たくさん色々考えて
勇気出して人に話して聞いてもらいました。





そしたら
呆れずに話を最後まで聞いてくれて。
私が見落としていたものたくさん拾ってもらいました。








そして、小屋入りして本番を迎えてから
すべてのステージで一個一個自分にノルマを課せました。



「声小せえ!笑
あとここのシーンもっと体全体使って大きく動きなよ。見せ場なんだから。もったいないよ!」

「前半棒読みになってるからあれはどうかと思う。笑」

「かわいかったわよ!感動しちゃった。」





初日に来てくれたメンバーと仲間と声をかけてくださったお客様…
そのダメ出しやお褒めの言葉を咀嚼し考えて直して伸ばしていこうと思いました。










『棒読みになるのは体がかたくなってるんだ…。ならリラックスする方法は?』


『動きを大きく見せるにはどんなことを意識すればいい?』


『セリフを溜める癖が出てしまうなら、聞いてる人が違和感を感じる間を取り除けばいい。』


『もし客観的にこの舞台を見たときに、この女の子かわいいな生きてほしいなと思うとしたら…どんなときだろう。』


『ほかに直せるところは…』







「息をいれるといいよ。舞台に立つと普段やってる無意識のことを忘れがちだから。胸を開いて息をする、息をする。」



「ゆたちゃんはわりと下向きがちだから、光を目に入れるといいよ。目がキラキラしてると役者はそれだけで輝くから。」



「前半と後半の落差がもっとあってもいいかもね。そしたらここのシーンのこのセリフ引き立つと思うよ。」



「独白の台詞と普段の会話をするときの台詞、もっとやってもいいかもね。」



「肩にぐっと力を入れて、ストンと落とす。これでだいぶ力も抜けるよ。」



「この単語、裏で聞いてて聞き取りづらいからもっとはっきり出したほうがいいかも。」



「客席があと2列、3列あるって意識してみると変わるよ。声の飛ばし方とか見せ方とか。」






共演者さんは私よりも年上の方がほとんどで
舞台の経験や人生経験は私なんかよりもずっとずっとある方達ばかりで
たくさん吸収することがありました。

特に舞台上で「1人の人間」として意識することを多く学べて、試せた場でした。










自分のできる精一杯は出しましたが
残念ながらできなかったこともたくさんあります。






セリフを溜めて言う癖、体の使い方、声の出し方や響かせ方…




もっと基礎を固めたい
もっと言い回しのパターンを増やしたい
同じ音程で声を響かせたい
大きく見せる方法を知りたい








稽古して直す、観て学ぶ。
この熱量や欲を持ったまま次の稽古に臨めるのは嬉しいことです。


やっとスタートラインに立った


そんな感じです。







次は1月
まめ芝 その漆。@兎亭




メンバーの初舞台であり、初共演です。
今から燃えています。
とても楽しみ。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。