Museo Kircheriano -28ページ目

終わらないな

とある場所、とあるテレビの前で言った男の言葉だ


「中国人とか韓国人は人間の屑だ!」

「いっそ、戦争をすればいい!」

「やつらなんか、殺してしまえ」


あまりにもパブリックな場所の発言だけに引きます。

憎悪が漲っています。

この言説の人物の風体は50代くらいの肉体労働者かと思われる。

何が、彼にはあるのだ?


いつかは終わるのだろうが、それは彼らのような世代の人間がこの世にいなくなった後だろうか?


日中友好の記念樹が切り倒されたとも言う。


反日デモにも、どちらにも言えることだが、面と向かって会話していないうちから何故熱くなるんだ?


ブルース・オール・マイティー

平素から神様に文句ばかり垂れているブルース君に、
「なんなら、君が神になってみそ」と全知全能の力を与えられてしまうという話。

 

しかし、こいつの全知全能の使い方がとにかくスケールが小さい
ダイナーのトマトスープを分けてみたり(BGMが十戒と同じ)、レポーターのネタのために
宇宙から隕石を落としてみたり、恋人と語らうために月を地球に近づけてみたり。
このスケールの小ささは「インビジブル」と並ぶものがある。
神様がモーガン・フリーマンというのは、個人的には冷や汗ものだ。
モーガン・フリーマンは大丈夫だったんだろうか?怖くは無かったのだろうか?

 

ブルース君、恋人がジェニファー・アニストンという段階で、満足できんのか?
しかもラブラブなんだし、これで年中文句を垂れているわけだから、神様でなくともなぁ。
主人公、あらゆる災疫の責任を待ったく取っていないのは問題だ。
主人公は恋人に振られる程度で済んだかもしれんが、他の人間は死んでいるんだろうからな。
地球温暖化で、南の島で住人が苦しんでいても、お構いなしのアメリカ人らしくはあるな。

 

さて、神様が少し休むんで能力を与えて、出かけてしまうという「美少女仮面ポワトリン」というのも
あるが、少し似ているような気もするが気のせいだろう。
ただ神様の鈴木清順だけは、モーガン・フリーマンに勝っているような気はする。

キューティーハニー

人の趣味を垣間見る時とはどんな時か?
給料日の帰りに、仲間と一緒に部屋に上がり、すき焼きでも食べながら飲もうと思ったときに見る部屋のポスターか?
残業帰りの電車の中で、つり革に掴まりながらもダラーッとだらしなく垂れた人のスーツの隙間から見える携帯電話のストラップだろうか?
バスで席の隣で座っている金髪お兄さんの、ヘッドフォンから漏れるメロディーが「ダンゴ3兄弟」だったときか?
高速の渋滞時にふと前の車を見ると後部座席一杯にぬいぐるみがいた時だろうか?
モーニング娘のコンサートのスナップの中に、知り合いを見つけてしまったときだろうか?

いずれにしろ、面と向って見せることはあまり無いのが、趣味である。
創作活動を行う立場であるところの人間は事情が違う、彼らは趣味を創作の一部として使うことで評価される場合がよくある。

そんな中にあって、とりわけ趣味の香りが濃厚な映画を見た。
それは、タイタニックのメカフェチ、砂の惑星のフリークスにも勝るとも劣らない。

戦闘員の武器が全て ルガーP08 (しかもゲーリングモデルみたいだ)だとか、怪人?の服装が全てビザールだとか、思い出の品が電卓付腕時計とか、上げると限が無い。

今回もテーマは自分探し、しかも主人公はハニーではなく、秋 夏子だ。
パーソナリティを出して生きると言うのは楽なのか苦なのか、判断は難しいが、同行の志が少ないと厳しいだろう。
予告編を見たときの印象と同じく、
面白く思う反面、かなり引く要素の多い映画ではあった。

まことちゃん

大ヒット漫画のアニメーションである。
オープニングは漫画のイメージのままに「パパ・ママ・ロック」から始まるが、
話が始まってみると、あら不思議「元祖天才バカボン」になっている。
無論、元祖天才バカボンは、面白いので問題はないが、「まことちゃん」ならではが
少ない気はする。
それにしても、マイナーだな、これ。
手元にある、LD が今までで唯一のビデオグラム化だもんなぁ。
DVD なんて出るのか?

恋の門

漫画が原作らしいけど、それとは関係なく面白かった。

音声解説でコミケに驚いているのは意外ではある。

登場人物と似たような人物を知っているだけに、現実の方が面白い部分もあったなぁ。

ある意味、リアルなコメディだなぁ。

マジメにこんな人います、少なくとも主人公と同じような人。

それにしても、この映画が有名人がエラク沢山出ているなぁ。

塚本晋也さん、三池崇史さんも出ているなぁ。

妙に変なテンションが高い上に情報量が多いなぁ。

音声解説を聞きながら、もう一回見てみよう。

 

同じ童貞映画でも、「アメリカン・パイ」とは違うなぁ。

貧乏でどちらかといえば陰気だからなぁ主人公。

 

 

アメリカって政府が公に人体実験するんだね、今でも

米EPA、「低所得者層の子どもを使った影響調査」計画を中止

http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050412204.html

 

記事を読めばわかるけど、明らかに人体実験、しかも札束で顔をひっぱたくような方法で。

低所得者層の子供を使って殺虫剤の人体への影響を調査って段階で、

傷害罪が成立しそうなものだ。

大体、何か影響が出たときに、100%直せるというのか?

政府機関だからね、この調査をしようとしているのが。

きっと、誓約書には「裁判で訴えないこと」と記載されているんだろうなと勝手な推測。

製薬会社からの援助金も絡んでいるしね、限りなく黒いグレー。

中止になって当り前だよ!

 

それにしても、アメリカの貧困は深いな。

「反日デモ」アサヒビールの事はテレビではあまり見ねえなぁ

昨今の反日デモには、心が痛む、中華料理も金庸もブルース・リーも好きだからというのも一部にはあるが、

今回の一件、愛国心というのも大きいとは思うのですが、テレビのニュースでは報道されているのを

一度も見た事がないが、「

アサヒビールの名誉顧問を務める中条高徳氏の「新しい歴史教科書をつくる会」の会報に発表した文章に端を発している部分も少なからずあるとは思われる。

それは

「靖国神社を参拝しない政治家に、政治にあたる資格はない」

 

これを機に吉林省を中心にしてアサヒビールの不買運動が一斉に起きている。

http://news.searchina.ne.jp/2005/0330/business_0330_005.shtml

 

実際、この事件がどの程度、今回の反日デモに影響を及ぼしているかは不明だが、

あまりにも時期が近い事と、スポンサーに気を使ってのことなんだろう。

だからテレビのニュースなんて信用出来ないのだよ。

歴史改竄だとかの話については、この際、置いておこう。

 

会社に問題のある顧問は、早めに隠居させないとなぁ。

 

毎度ながら実感するが

還暦を過ぎても世間に未練のある老人は、余計な事ばかりしてくれる

新機動戦記ガンダムW

最近、LDを掘り出して見ているが、久々に見つけたもの。

見ながら、これは明らかにタカラヅカ以外の何者でもない。

およそ、一般階層の人間は出てこない、かろうじて、デュオが、元市民ということは感じさせるくらい。

他の主人公は洗脳されたテロリスト、敵役に至っては貴族しか出てこない。

人気があるのは、ある意味容易に理解しやすい分、主人公たちがいくら悩んでいても、対岸の火事のごとく

眺められるという状態で、感情移入できるとは言いにくい。

ベルサイユのバラだよな、これは。

後半の劇中で、キャラクター達が口々に「絶対平和」と口にはするが、ロベス・ピエールだとか、

ナポレオンが台頭しくるんでないの?と思ってしまうくらい、平和を求めている世界には見えない。

トレーズの性格はさっぱり不明、前半は政権奪取を図る策士のようだが、後半では騎士道精神を復活しろと訴えるかのように見える。

レディ・アンのように解離性人格障害みたいなキャラクターもいるので、このくらい大したものではないのかもしれない。

ストーリーは良く言えば「先の見えない展開」悪く言えば「行き当たりバッタリ」、前半と後半どころか、数回先のレベルから話が違ってくる。

かなり大きな矛盾個所もチラホラ目立つ、無理やり進めていった結果なのだろう。

きっと、ハッピーエンドの「新撰組血風録」だと、「新撰組始末記」あたりをイメージしているんだろうか、

あのあまりにも強すぎる主人公たちを見る限りは。

今更、どうにもならんが、駄目だコリャ という感じだった。

射雕英雄伝(見終わって)

スカパーで見てからすっかり虜となって、DVDもセットで購入し、先ごろようやく最終回を見る事ができた。

やはり、面白いドラマですは、これ。

終盤にかけては事件が立て続けに起こり、重要な人物が死んでしまったり、あれほど仲のよい、郭靖と黄蓉の二人にも運命の嵐が~~という感じ。

北乞は出るときは出て、決めるときは決めるナイスなおじさんだし、西毒は、単なる悪役ではなく意外と生真面目でそれでいて独身生活が長いのだろうか、家庭的と言う面白い面も出てくる。

一番の人格者に見える南帝は、個人的な悩みで苦しみ、東邪は、やっぱりヒネクレもの。

出るとき全てでハズしまくる、老顔童は憎めない存在。

バカだと言われながらも生真面目な主人公は、旅を続けるうちに人格的にも武術の腕も、大きく成長します。

登場人物のキャラが立っていますね。

いくつか不明なところがあったので、小説も読んでいる。

小説では、いくつかの場面で妙に感じた部分の納得できる理由があり、ドラマが原作に忠実に再現しているが良く分かった。説明不足の点はともかく。

ドラマも小説も面白いですね。

続編の「神雕剣侠」が見たくなりましたが、まだDVDもないんだろうな。

調べてみると「コンドルヒーロー」というタイトルで世界名作劇場で有名な日本アニメーションがアニメ化していることが判明しました。

数年前にBSフジだけで放送していたので、未見。

残念、ドラマに期待したい。

 

ジョニーは戦場に行った

かつて、ハリウッドには赤狩りがあった...

幸せな人生をジョセフ・マッカーシーに木端微塵に破壊されたものも少なくないという。

その中でも有名な人物の一人がドルトン・トランボ、その彼がそもそも発禁処分にされた自作を映画化したのが、この映画。

LDには、ドルトン・トランボの赤狩りへの恨みが込められた映画という解説があるが、それを差し引いてもなお強力な反戦映画だ。

第1次大戦中の爆弾によって、手足、口、耳、目も失いながら、医学の研究のために生きながらえさせられるのが主人公のジョニー。

あらゆる意思表示が不可能になったジョニー(病院では名前で呼ばれることすらない)は、周囲からは完全にモノ扱い。

そんなジョニーの現実世界をモノクロ、彼自身の夢や追憶をカラーで描くのが大きな特徴だ。

ジョニーにはもはや希望はない、あるのは後悔だけだ。

なんで周囲の反対を押し切って志願したのだろうとか、同じ塹壕の仲間と仲良くしてれば、こんな姿にならなかっただろうとか、故郷の恋人と結婚していればと。

しかし、そんな状況も少しずつ好転していく、ジョニーを唯一人間扱いしてくれる看護婦が来たからだ。

そして、ねずみがいるような暗い部屋から日光の当たる部屋に移される。

その間も彼は思索を続ける、そして夢の中で父親から啓示を受け、変わり果てた自分でも意思表示を出す方法を見つける....

スプラッターのような描写があるわけではないので、変な期待は裏切られるだろう。

カッコイイ戦争なんてあるわけはない、スマートな解決が戦争であるわけはない。

国家という幻想の共同体による非常に暴力的な問題解決が戦争だ。

解決されようがされまいが、誰もがタダではすまない。

それをあまりにも簡単に教えてくれる、そんな映画だ。

私はこの映画を高校生の時に見た。

非常に多感な時期に見ただけに未だに忘れることができない。

映画は世界を救えない、これはいつもだ、たとえタイタニックでも、アルマゲドンでも無理だ。

しかし、世界を変えることはできるかもしれないという幻想を突きつけた、そんな映画でもある。

未だに世界は変わっていないが。