俺は
声に出して『からくさもんよう』と言う時と、
文字にして『からくさもんよう』と書く時で、頭の中で使う漢字が変わる。
毎回変わる訳じゃないが、

どの意味で『からくさもんよう』という言葉を使うかによって、わざと変えている。

デザインの仕事をする上で、

意味を知らず無責任な商品を提供したくないという、

俺にとって大きな、でも限りなくちっぽけなこだわりってヤツだな。

イメージの中で、掛布サンは阪神タイガースの人。
バースも阪神タイガースの人。
長嶋サンは巨人の人。
野村サンはヤクルトの人。
王サンは巨人の人。

野村サンが阪神の監督をやろうと、楽天の監督をやろうと、別にいいと思う。
王サンがソフトバンクの監督をやるのもいいと思う。

イメージの中でヤクルトの人、巨人の人、であっても、

各チームごとが例え普段敵どうしであっても、

大きく日本野球界と考えた時にそれが前向きに考えられるのであれば、『裏切り』は感じない。

代理店契約が変わって、言ってる事とやってる事が変わるシルバーブランドがある。
俺が同じ事をやるかどうかではなく、
ある意味しかたないと思う。
『大人の事情』かもしれないが、
購入するのもまた大人。
大人なんだから、テメーの頭で考えりゃいい事だ。

それによって購入する側の客が『裏切り』を感じて離れていっても、

ブランド側の『自己責任』において、勝手にしやがれ程度な俺。

昨日、昼間にフラッと外を歩く俺。

むむっ！

むむむっ!!

とりあえず写真をパシャリ。

俺のイメージでは『キン肉マンの牛丼』は『よしのや』だ。

どうしても気になる。

夜、もう１回パシャリ。

気になってしかたないのでマンガ喫茶へ。

へー、
『家』じゃなく『屋』だったんだ…

おいおい、
漫画(本)を読まずテレビのアニメで育った俺は、

確かに『よしのや』と聞いていた、
確かに『吉野家』とは聞いていなかったが『吉野家』だと思っていた。

『吉野屋』の店長『よさく』はどうなった？

『大人の事情』と『金の力』にしか思えない。

大人なんだからテメーで考えりゃいい事がある、
でも、
『大人の事情』と『金の力』で子供の夢を裏切っていいのか？

節操がない。

実際、『大人の事情』と『金の力』

じゃないのかもしれない。

すき家が嫌いなわけでもない。

ただ俺が知らなかったでけかもしれない。

ただ、せつなかった。

でも、この歳でよかった、
これが子供の頃だったら、俺はグレてただろう。

子供の頃、『キン肉マン』が好きだったから。

『吉野家の牛丼』が好きだから『キン肉マン』を見てたんじゃない、

『キン肉マン』が好きだから『吉野家の牛丼』に憧れたんだ。

会社帰りに『吉野家の牛丼』を買って帰ってきた父親の膝の上、俺はキン肉マンになれた気がした。

企業の力が俺の思い出を否定する。

ああ、コンクリートジャングル、星のない夜、大都会。

音(声)で伝える言葉と、文字で伝える言葉