長男が4才、次男が3才の頃
私はわざと
迷子にさせた経験があります。
この頃は
買い物に行くとお菓子の所へ行ったり、
私から離れ、
お店を歩き回ったりと、
『お母さんから離れないでね』が
通用しない時期でした。
地元のスーパーは
そこまで大きいわけではないけど、
今の世の中
子どもの事件は
いつどこで巻き込まれるかわからない
迷子になった時、
我が子は対応できるだろうか。
そんな想いで
迷子になった時のことも子どもに
話していました。
その日もいつものスーパーにつき、
お母さんから離れないでねと声をかけて
買い物がスタートしました。
2人になると、気が大きくなるのか、
子どもにとっては広い空間。
楽しくなるんでしょう
また、いなくなりました。
どうしてお母さんから離れたらいけないのか。
親とはぐれた時はどうするのか。
これを、常に教えていたからこそ、
私は実行しました。
『迷子を体験させよう』
子どもたちの姿を見つけ、
私は見つからないように
子どもたちをつけました。
笑いながら私を探していた2人
そのうち、顔がひきつり、
半泣きになりながら、
私を探し出しました。
声をかけようか。何度か思いましたが
でもこれは、チャンス。
私の教えが子どもたちに届いているだろうか。
迷子になったらどう行動するだろうか。
次男はニヤニヤしながら
お母さんと呼び余裕でしたが、
いないとわかってくると、
しくしく泣きだしました
長男は、はぐれないように
弟の手を握り、私の姿を探しましたが、
いないと見切りをつけ、
お店の人に声をかけました。
そして、
すぐ店内に放送が流れます。
『〇〇くんと〇〇くんのお母様、
子どもさんがお待ちです。
サービスカウンターまでお越し下さい』
『よくやった❗️』
一部始終を私は見ていました。
お店の方に実は。。と話し、
お礼をお伝えしました。
迷子になった時どうするか。
わたしが子どもに伝えていたことは
この3つ。
①迷子になったら、お客さんではなくて、
お店の人に迷子になったことを伝える。
(怖い大人もいることも教える)
②名前を言う
(名前を言えたら早くお母さんに会える)
③お店の人と待っていたら、
必ずお母さんたちが迎えにいく。
長男が弟を連れて
お店の人に声をかけた時
私は涙が出てきました。
小さな体で今やるべき行動をとり、
母の教えをしっかり覚えていたことに
嬉しくなりました。
親の教えは
子どもを守ることにつながります。
ありえない。
まさか。
そんな考えで、もしもの時の教えを
怠らないでほしい。
我が子には
わざと迷子にさせたことは伝えていません。
迷子になってどうだった?の質問に、
長男は
『お母さんがどうして離れないでねって
言ってたかわかった』
次男は
『お母さん、いなくなったら
ダメじゃん。』笑
この経験をした後この2人は
買い物に行っても
離れることはなくなりました。
私のやり方が
やりすぎと言う方もきっといるでしょう。
私は子育てで
子ども自身に体験させて
気づいてもらうことを
いくつかしてきました。
親が言葉で言うよりも
体験が心を動かすことを知っているから。
いつも私たち親が
子どもの後ろをついていけるわけでないです。
子どもの命を守ること。
何かあったときの対処法。
生活の中で親が
伝えていくこと。
会話の中で教えていくこと。
とっても大切なんだなぁと
我が子のこの迷子で
つくづく感じたのです。
したらいけないことを伝える時に
もしも。。の時のことも教えていく。
子どもが自分で自分を守れる方法も教えていく。
まだ子どもは小さいから。
まだ理解できないから。
ではなくて
伝えられるときに伝えていく。
子どもは聞いています。
理解できなくても
子どもの心には残っています。
その記憶が
子どもを救うことになるかもしれません。
私は小学生1年生の時
友達の誕生会に行く道で
知らない男の人に抱き上げられました。
その瞬間、頭に浮かんだのは
男の人の急所を蹴ると
とっても痛がると言うこと。
親戚のおじちゃんに
男は死ぬほど痛いんだぞと
何げない会話の中で聞いた話
でも、その何げない会話が
私を救ってくれました。
とにかく足をバタバタ動かした。
そして当たったのです。
うずくまる男の人から、私は逃げました。
小さかったからその場を逃げることで
いっぱいで、そのまま誕生会に行ったんです。
そして、そのことは親には言わなかった。
当時は
ただ抱き上げられたという程度にしか
思ってなかったので
すっかり大きくなってから話しました
何げない会話の中で
子どもを救うヒントや教えになることは
あります。
していいこと
いけないことを教えるときに
ぜひ、もしもこうなった時の対処法も
教えてください。
日常の会話の中で
『今日さ、テレビで言ってたけど、
こんなことしたら危ないよね。
もし、そんな状況になったら
こんなふうにするんだよ。』
子どもの命を守るのは子ども自身
その子ども自身に
教えることができるのは親です。
今度でいっか。で後悔してほしくない。
今日の会話が明日の我が子を救うかもしれません。