私はお寺の娘です。
父は、僧侶お坊さんです。


お寺で育ち
お参りすることや祈ることが日常で
本堂の弘法大師様や
その他たくさんの観音様に守られて
育ってきました。




人が亡くなることや
亡くなった人を供養することを
間近に見て育ってきた私は
小さな頃から

死後の世界は?
死んだあと魂はどうなるの?
あの世とは?

と、常に考えている子で
小学生の頃は寝る前に毎晩考えて
考えすぎてある時から
そのことを考えると思考がストップ
してしまうということも体験しました。
死後のことを考える思考メーターが
ふりきって故障したみたいなかんじ爆笑


父は、楽しいことが好きで
ときどき、ハ?ってほどの
ぶっとんでることやって、オイー!真顔
って突っ込むところが多く
ユーモアたっぷりで
みんなを楽しませていました爆笑


お坊さんとしては
人のために心に寄り添い
本当に優しい心で檀家さんに接し
亡くなった人を心からお祈りしていました✨



運転中
道路ではねられて死んでいる動物がいたら
車を停めてその動物を素手で触り
道路の脇に移動させることも。


今思えば、人として尊敬できます。


長女である私を
必要以上に干渉し
しつこくいつもつきまとい
本当に嫌で嫌で
思春期の時はそうは思えずでした笑い泣き
今思えば娘が可愛くて
そうしていたんだなともわかるけどね。




そんな高校3年の夏。

2000ねん7がつ31にち


父は突然この世を去りました。
正面衝突の交通事故で急死でした。


亡くなる前の日、私が最後に見た姿は
草刈り機で草を刈る姿でした。

私が遊びに行く時に
お寺の敷地を草刈りしていました。

反抗期の私は、常に父がうざい時期。

父は、私を見たら、草刈り機をとめた。


なぜか、私、いつも言わないのに

バイバイ!って父に言ってた。


父は
『何がバイバイよ〜』って言ってた。


ほんと、何がバイバイよーだよ。
これが最後だとわかっていたかのように。えーん



そして、私が家に帰ると
もうすでに父は遠方に車で仕事へ出ていた。
今、私が住んでいる市に。


21時ごろ、家電に電話がきた。
とったのは私。

「今から帰るから」の電話だった。


反抗期真っ只中の私は
お疲れ様も、気をつけてね!も
言わなかったと思う。

うん、うん、って
ぶっきらぼうに言ってたと思う。


その時時計を見ながら
家に着くのは23時ごろだな
って思った記憶がある。


父は「お母さんに言っておいて」
と言ったあと
バイバイって言った。


ハッとした。

いつも、バイバイと言わず
バイビーと言っていた父が

バイバイって。

しかも、すごく遠い声に聞こえた。


なんか変!


電話を切ったあと
お母さんに
なんか変だったことと
お父さんが最後にバイバイって言った!
って言おうと思った瞬間

また電話が鳴った。


今度はお母さんの友人からの電話。

そうして話してる間に
父がおかしかったことを
言わずに時間が過ぎた。


そしていつもと変わらず日記を書いて寝た。



朝、7時ごろ
一緒に住んでいた祖母が
二階まで上がってきた。初めて。
その声で起きた。



「お父さん死んだよ」



あまり喜怒哀楽みせない
あっさりした祖母だったが

息子が死んだ、とあっさり言いに来て
はっ?って思った。
だけど実際心の中は
悲しみははんぱなかっただろうなと
今はわかる。強い。


いや、死んだってなに?
朝からなに言ってるの?嘘でしょ。

そう思いながらリビングに降りていくと
当時小4だった弟が泣きまくってる。


本当か。ほんとなんだ。


その日から思ってもいなかった現実と
見たことのない世界を知ることに。



初めて、身近な人の死を経験。
それも、祖父母ではなく、まさかの父。


こんなに悲しいんだ。
涙はどれだけ出るんだ。
一体誰がこの気持ちわかってくれるんだ。


17歳、高校3年生で大きな経験をした。


その日から私は
父を失った悲しみと
父への後悔との戦いの日々。


おかげで
人はいつ死ぬかわからない
当たり前じゃない
人生は一度きりなんだ
悔いなく生きたい
って、強く思うように。


そうはおもっていても
不安や恐れは必ずついてくるけど。

でも、父が死をもって
それを教えてくれたんだと思ってる。


そして、反抗期で残った悔いは
笑って楽しく
しあわせに暮らしてる姿を
空から見てもらって
それを親孝行にしよう
と決めてこれまで生きてきた。


運転中はいつも
車に乗車している感じがするし
常に守護としてそばにいてくれてる感じ。


44歳で亡くなった父の
やりきれなかったことを
亡くなった時に託されて
それを今一緒にしている感じがします✨

私はもうすぐその歳に近づく。


今の私は導かれるように人生を歩めてる。
覚悟をして進んだ道をまっすぐすすみます。




お父さんありがとう
この世に生かせてくれて
ありがとう


これからも
はっぴ〜で喜び溢れる
人生を生きていくよ乙女のトキメキ