木冨士 | キラキラリングと岩魚釣りのブログ

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春から夏は源流の岩魚、アマゴ釣り。秋から冬は里山歩きや街歩き。神社も大好きで色々な所に出没しています。
また、時々オリジナルのキラキラリングも作っています。



そこに存在するだけで
見るものを魅了する冨士山ですが、
ひとつの山に見えて
実は三層構造になっています。

麓から馬返しまでは草冨士、
馬返しから5合目までは木冨士、
天地の境5合目より上は焼富士
というように分かれています。


 


ニュースなどで見る富士山は
車でスバルライン5合目まで行き、
焼富士を頂上目指して歩いている
光景ですね。

早く頂上に立つことが優先されて
美しい森林と多くの史跡の有る
木冨士、草冨士が見過ごされているのは
残念な気がします。


 


吉田口登山道の馬返しで車を降り
歩き始めるとすぐに富士嶽神社の
鳥居と石碑が出迎えてくれ、
そこから先が神の領域であることを
教えてくれます。


 
馬返しとは四足を神域に入れないため、
登山道が急勾配になり牛馬登れなくなるで
そこから返したために付いた地名です。


登山道はすぐに深い森の中の
急坂を上るようになり、
一気に汗が吹き出します。

所々に神社や茶屋の廃墟や石碑などが
現れ登山道が賑わっていた頃の
情景に想像力がふくらみます。


 


上りの連続で疲れたら3合目近くの
細尾野林道から1kmほどのところに
女人天上と言う富士山遥拝所が
有るので寄ってみると良いですね。

女人禁制が解かれ訪れる人も減り
忘れ去られていましたが、
近年場所が特定され
歴史的遥拝所として復活しました。


 
 

女人天上から見上げる富士山は
古代の女性たちの思いも伝わる
格別なものです。

回り道して汗が引いたら
紅葉の木冨士をもっと楽しみましょう。


 


ただし日没が早い季節は
安全上暗くなる前に
早目の下山がおすすめです。

安全第一でアウトドアを楽しんだ後は
ゴミは全て持ち帰りましょう。