そんな企画があった。11月の上旬だったと思う。
竹の中にロウソクを立て、火を灯す。それで道を照らすという催しだった。
行きたいなぁと思った。
イルミネーションもいいけれど、ロウソクの炎の明るさ…すきだから。
夫に話すと、オレも行きたいって言った。
「じゃあ、夕方から調子良かったらいこうね」と言って、家族で行こうと予定していた。
ここ数日は明らかに塞ぎ込むことがなかったから、「調子が良かったらいこうね」はほぼ行くことを意味していたと思う。
だから、わたしは行く気満々。
早めの夕食をとって行こうーと思って、下ごしらえを済ませ、昼間は子どもたちと公園に出かけた。夫を休ませるという意味もあった。
夕方、帰宅した。
夫は寝室。起きてくる気配はない。
冷たくなってしまった洗濯物を取り込み、夕飯を作る…この物音でおきてくるかなぁと期待したけれど、起きてこない。
暗いなぁ…なんか。
空気がどーんよりしてる。
18時ごろ、子どもとわたしは夕飯を食べ終えた。
夫をみにいくと、
夫は布団に丸くなり、ピクともしない。
悲しかった。
腹が立ってきた。
でも…
怒ってみたところで、様子が変わるわけもなく…
お出かけは中止。
子どもたちに、言った。
「お父さん、寝太郎だから今日はいけない。」冷たく言った。これも八つ当たり。
子どもたちに有無を言わせたくなかった。
だから、「もうきまったことです。文句言うな!あきらめろ!」と言わんばかりの言い方だった。
「お父さん、起きてこれないから行けないね、ごめんね。また来年いこうね」って優しく、ふつうに言えないわたしだった。情けないことに。
何で??お昼まではまあまあだったのに、何で急に悪くなったんやろう。
ほんまに意味わからん!!!
怒り💢ばっかりだった。
翌々日、夫が白状した。
つづく