心を病むイクメン35 夫の記憶がない3日間 3日目 | 夫は心を病むイクメン 鬱は人生のスパイス 美味しい人生になりました

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結婚10年目のプレゼントは鬱病だった。
鬱の夫との日々をふりかえります。

秋の定番、運動会…。

長男kiraの運動会は倒れる直前だったが、次男relaの運動会は倒れた4日目に予定されていた。

去年も行けるかどうかわかんなかった…昨年のこの時期はこんな感じでした

そして今年。

子供達にも夫の病気の話をした。

お父さんは仕事しすぎて、疲れてしまって、もうパワーがゼロになっちゃった。
休んでパワーためないといけなくなったんさ。

と。

初めは楽観視していた私。運動会は見てるだけやし、行けるでしょ!と思っていたけれど、日に日に落ちて行く夫の姿に、無理だと悟った。


relaには
お父さん、運動会も行く元気がないみたい。ごめんな。代わりにいーっぱいの人に見て貰おう!じいちゃんばあちゃん全員にきてもらおう!!
と説明した。

うーん、、、お父さんに来てもらいたい…でも、じゃあ…みーんな呼んで!!

ということで妥協してくれた。

ほっ。

本心はお父さんに来てほしい!!だったと思う。でも、人の心をすっと感じちゃうrelaだから、ワガママも言わなかった。ありがとうという気持ちと、切ない気持ちとが入り混ざった感じだった。

早朝から2時間かけて父と母が来てくれた。

運動会。

私もそこにいるのに遠くで声や音楽が流れている感覚。
景色がグレーがかっている。すごいなとか思うのに、盛り上がらない。
気付いたら涙が流れている。
自分だけ違う世界にいた。

ついこの前まで私もこの輪の中にいたはずなのに、遠い世界に感じた。

どうやってみんなと話をして、どうやって関わっていたんだっけ。
虚しさもあった。

運動会の様子はあんまり覚えていない。帽子を目深にかぶり、ママ友とも距離をとり、泣いていた。

アデノにやられてて、本当によかったと力なく感じていた。

娘は父が面倒みてくれ、私のそばに母はいてくれた。

夫の両親は私の両親を見つけると、
第一声
「今回はkouのことでtomoさんに負担をかけてしまって本当に申し訳ありません」だった。

その姿にも涙がこみ上げて来た。

そういう言葉が1番に出る義両親、こういう形の愛情ー愛情の深さを感じた。