心を病むイクメン26 朝の様子と病院探し | 夫は心を病むイクメン 鬱は人生のスパイス 美味しい人生になりました

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結婚10年目のプレゼントは鬱病だった。
鬱の夫との日々をふりかえります。


夫はもはや、思考が停止。

会社電話できる?と聞くとそれはするーというのでそのまま電話するのを待った。

電話をかける時、冷や汗をかいていた。ウロウロして落ち着かなかった。

声は震えていた。

現実を見せつけられたー。ほんとにおかしい。

とりあえず上司に休むことを伝えることができた。


そのあと、

「俺今から産業医のところいくわ」

と言い出した。

「え?いいけど、産業医って、常駐してるん?多分、今日いきなり行って面談とか無理やと思う…」

と言うと

「あ、そうか」とだけ言い、震えていた。

夫は完全に思考停止していた。

「いいよ。わたしが聞いてみる。何とでも調べるから、とりあえず休んでいたらいいよ」と久しぶりに優しく言った。

夫は話す時、両手のひらを胸の前で合掌していた。
そうしないと、バランスがとれない、こうしないと落ち着かないー俺、変やろ。と言う。

そんな姿今までみたことない…会社ではこんな感じだったのか??

まるで、他人事のような感覚とヤバイよ…という不安感が入り混じったアンバランスなわたしだったけれど、

夫の現状を突きつけられれば、突きつけられるほど、冷静にもなれたと思う。

不思議と。


産業医のところに行きたい=何とかしたい、休んでいいよと言ってもらいたいのかなと思った。

産業医とのことなどどう調べていいのかわからなかったけれど、会社の健康管理センターの電話番号を調べて、問い合わせた。

やはり、産業医は今日はいないということだった。こういう場合、どういう順序で事を進めればいいのかを確認した。

まずは診察を受け、診断してもらう。その上で産業医との面談が望ましいということ。産業医の面談は上司や人事部も同席することになるという話だった。

じゃあ
病院探さないと…とスマホ片手に精神科クリニックを検索。

検索上位の病院から順に電話をかけてみる。

1つ目、2週間後のご予約が1番早いです。

2つ目、金曜なら予約できますが。

3つ目、来週以降でないと予約とれません。

今日どうにかしたいのよ!

待てないよー。

こんな状態で、1週間も待てないよー。

そして、何回目の電話だったか…

家から車で20分くらいのところのクリニックなら、今日16時ならあいています。

とのことだった。

もうどこでもよかった。夫の状態を客観的に教えてほしい、夫を少しでも楽にしてあげてほしい。

それだけ。

とりあえずーという気持ちで予約した。