初心を忘れるな。 | KINGLILYー体型によるコーデの悩みを解決するブログー

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女子アスリート専門のファッションブランド


"KINGLILY"


たくましい肩幅だって
太い腕や太ももだって
私の夢を支えてくれる宝物(*^_^*)


女子アスリートが
女のコとしてHAPPYになれる時間


そんなオフ・ライフスタイルを応援したい








この色紙は

女子レスリングの強化合宿所がある
新潟の桜花レスリング道場で
合宿のたびに
ご飯をつくってくれたり、
お話をしてくれたり
私たち選手をずっと支えてくれた
林のおばあちゃん(ってみんな呼んでる)にもらったもの。


いろんな言葉があって
袋に入れてシャッフルして
渡された。

自分の元に
「初心を忘れるな」
この言葉が来た。





今、私は服飾の勉強をしている。

 


主にデザインや、服作り、素材の基礎を学んでいる。



現役時代から、おしゃれは好きだった。

でも、おしゃれとかすると
よく監督に
女になってんじゃねえ!
って言われてた(笑)

それは、
遊ぶことに夢中になっちゃうと
レスリングから気持ちが逸れてしまうのを
防ぐための注意なんだけど。


私はレスリングが大好きだったから、
気持ちが逸れるわけなくて、

でもおしゃれもダイスキだったから
休みの日には
近所に行くためにいちいちおしゃれしてた。


ある日
休みの日に監督が寮に来て、
めっちゃ私服来て出ていくとこに出くわした。


「お前、そんな格好してどこ行くんだよ!」


「え!そこのコジマでマッサージチェアに座りに・・・。」


寮から徒歩1分のとこに
コジマ電気があって、
うちの選手学生だからお金なくて、
疲れ果てたらみんなマッサージチェアにお世話になってた。

店員さんも爆睡してても寝かせてくれた(笑)


せっかくの休みだから
気分転換に私服に着替えて、

でも目的地は
マッサージチェア(笑)


これには監督も

「そ・・・そうか。笑」ってなってた。笑


私にとってレスリングは、
それくらい夢中になって、没頭できる”夢”だった。

おしゃれや服は”趣味”だった。




引退して、服飾の勉強に進んだ自分。


改めて、「初心」について考えてみた。

新しい人生として、道として。


どうして、服を選んだの?




・・・。


先日、監督の誕生日に
サプライズで愛知に帰った。

練習する気なかったけど、
台風で戻れなくなっちゃって
どうせなら、って気持ちで練習に行った。


後輩たちがすごくガンバッてて、刺激された。
必死が伝わってきた。


1年もレスリングから離れると
全然対応できなくて、
後輩に普通にやられた。


でも意地とかプライドで
後輩から点数取られたら不安になって
終われる恐怖を感じながら練習してた日々を想うと

挑戦者の立場は最高に楽しかった!


ああ、ここが足りないんだ。
ああ、ここが落ちてるんだ。

ああ、ここでこう来るんだな!


コイツ、めちゃくちゃ強くなってる!
この1年本当にガンバッたんだな!!


いろんな想いがよみがえった。




そして、気づいた。



私は、この人生を選択できたことに、
本当に感謝しているんだな、と。


自分が上を目指したいと想ったとき、
高校の恩師が監督に頼んで下さった。
親が無理をしてくれた。

成績がなにもない私を信じ
部長、監督が大学に受け入れて下さった。

大学を卒業してもまだ諦めきれず
起業に所属するには成績が足りない自分のために
監督が企業に頼み込んで下さった。

会社の人は試合のたびに
愛知から東京まで応援に出てきて下さった。
選手として大切にして下さった。


そして今、
新しい道に進む自分を、
関わったすべての人が応援してくれている。


自分が好きなことを選択できた陰に、
私を支えてくださった方が
たくさんたくさんいるということ。

そして柔道、レスリングを通じて
競技だけでなく人間的に成長させてもらえたこと。


私は私の人生に誇りを持っていて、
そしてそれは決して
自分一人の力で選択できたものではなく、

関わって下さった全ての人に感謝している。


そして、一緒に戦った仲間たちが本当に大好き!!



私は、この仲間たちを喜ばせたいんだ。
笑顔にしたいんだ。


だから、アスリートのための服なんだ。


自分がスポーツを通じて感じた人とのつながり、
感謝の気持ちを、
自分の人生と自分の大好きをミックスさせて
形にして表したいんだ。



そして後輩たちに心にとめてほしい。

自分が好きなことを選択できた陰にいる人たちのことを。
本当に幸せなんだということを。

そしていつでも挑戦者であってほしい。
自分が選択した人生を全力で貫いてほしい。



よし、
まずはコイツらの服を創ろう!


と決めた、2012年夏でした^^