最高傑作 | 毎日がキラピカ

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育児育児で自分の時間は激減。それでも「自分が一番大事」という姿勢は崩さず、趣味の吹奏楽だけは意地で続ける。そんな私が気まぐれな頻度で書きます。

数日前から、溜まりに溜まっていた学校のプリント(宿題やテスト)類を分類し、ファイリングor破棄するという作業を行っていました。あきら・ひかる両方のクラスの学級通信だけは、こまめにファイルしているのですが、他の物が手付かずだったため、それらを一気に片付けました。ものすごい量の紙でした。

そして、片づけていると、あきらのプリント類の中から、「出てきてはいけない物・出て来るはずがない物」が出てきました…。


たとえば

・昨年10月に書いた運動会の作文

・昨年10月に書いた社会見学の報告新聞

などです。


んー。

先生の「見ました」的ハンコが押されていないので、これは多分…いやほぼ間違いなく【未提出】と思われます。



あきらは、文章を書くことがものすごく苦手です。

3日前の日曜日も、宿題の読書感想文が大難産で、何時間も真っ白な原稿用紙とにらみ合っていました。

あることないことでっちあげて(?)文章を広げた上、何だか適当にオチをつけて作文を書くことが得意だった私にとっては、そんなあきらの姿がもどかしくて、いつもイラーっとします。


そんなあきらの、本来なら昨年10月に提出していなければいけなかったはずの作文が出てきました…。


もしや…

どうしても続きが書けなくなって、未提出のままうやむやにしたのか…?

(彼のランドセルや自宅の机からは、「やったのに提出していない宿題」などがちょくちょく出てきます)


と思って作文に目を通して見ると、ちゃんと書きあがっているのです。



しかも…



なんやこの文章は!


めっちゃ上手い!!


私は、いまだかつて、あきらの書いた文章で、こんなに達者な文章を読んだことがありませんよ!!


なぜ彼はこれを提出していないのでしょうか。こんなに上手く書けているのに。

これだけ上手に書いているということは、恐らく、彼にしては奇跡的に筆が乗って、スラスラ書けた文章だと思われます。


なぜ提出していないのか…。さっきふとその理由に思い当りました。


原稿用紙は2枚配られています。

そして、おそらく先生から、「1枚半は書くように」と言われているのだと思います。

でも、あきらが書いた文章は1枚と2行なのです。


多分あきらは「あと10行くらいは書かないといけないのにもう文章を思いつかない…。これで提出してもきっと居残りで続きを書かないといけなくなる…」と思ったのではないかと思います。(ちなみに彼は居残り常習犯)

彼にこの作文の続きを書けといってもまず無理だと思います。なぜなら、この作文はとても見事に完結しているからです。


*******【あきらの作文】*******

 10月8日土曜日に運動会がありました。

 うれしかったことは、リレーで一位になれたことです。最初はアンカーはいやだと思ったし、練習も二回しかできなかったから一位にはなれないと思ったけど、自信を持って走ると一位になれたのでうれしかったです。

 大玉運びは一回戦は負けて、二回戦は引き分けで三回戦はもうだめだと思ったら、勝てたのでうれしかったです。

 つな引きは運動会最後の得点種目だったので、すごくきんちょうしました。引き分けだったけど、つな引きの前に5点差で勝っていたので、閉会式のときに、勝ったと分かると、すごくうれしくなりました。

 ぼくが入学してから4年間ずっと赤組が買っているので、白組になってみたいと思いました。

 今年の運動会で分かったことは自身を持ってやれば何でもできるということです。

 これからも、自身を持って何でもやっていこうと思います。

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感涙…。

めっちゃ上手い。

文章が順序立てて書かれてあるし、まとめ方も上手い。そして何よりも、彼にしては珍しく「感情」を表す言葉がたくさん登場していて、それだけ嬉しさが大きかったのだということがすごく伝わって来ます。

私もあの日の感動を改めて思いだしました。

この作文は、彼の小学校生活6年間で書いた作文の中で、最高の出来だと思われます。(この先残っている2年間ではもうこれ以上の作品は生まれない見込み。)


ちなみに、ひかるの机の中を整理していて出て来た国語ノートを読み返していたら、こんな文章が出てきました。

(あきらが1年生の時は国語ノートとは別に「あのね帳」という物があったのですが(3年前の日記「恐怖のあのね帳」参照)、今は「あのね帳」はなく、「せんせいあのね」で始まる文章を国語のノートに書いているようです。)


*****【ひかるの作文「せんせいあのね」】*****

(句読点の位置や日本語がかなりおかしいですが、原文のままお送りします。)

10月11日(水ようび)

 せんせいあのね、うんどうかいのおうえんがっせんおおごえをだしたよ、さいごにあかのヘボとゆったよでもまけたよぼくは、しろぐみだよ。

 せんせいあのね、にいちゃんのリレーおうえんしたよ、にいちゃんはだいにレースのアンカーだったよにいちゃんはアンカーをまえはいやだなぁとおもってたけどリレーで一ばんだったからよろこんでたよ。

 せんせいあのね、リレーとか、ダンスとか、たまいれとか、ぜんぶがんばったよ、でもいちばんたのしかったの$%#(判読不可能)¥?#がんばったのは、ダンスだよ。

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感涙…。

弟からも祝福されていたリレーの一位。

本当に良い経験になったなぁと思います。

だからこそ作文もスラスラ書けたのだろうと思います。


それにしても…。

あきらと違って、思った事をスラスラサラサラと書きつづることができるひかるですが、句読点の打ち方がかなりやばいですね…。

どう教えたらいいのかな…。

今はもう少しましですが、それでも今でも文章の最後が「、」で終わっている事があります。

ひかるに関しては、句読点だけではなく、国語でかなりヤバイ事がたくさんありました。

それはまた気分が乗ったときにでも書きます。