発表会が終わりました | 毎日がキラピカ

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育児育児で自分の時間は激減。それでも「自分が一番大事」という姿勢は崩さず、趣味の吹奏楽だけは意地で続ける。そんな私が気まぐれな頻度で書きます。

昨日、ピアノの発表会がありました。
あきらは4度目の出演で、ひかるは今回が初めての出演です。

この日を迎えるまでに、それはもう厳しい練習(ピアノの先生から厳しくされるのではなく、もちろんこの私が厳しくする)に耐えてきた彼らが、その成果を発表する場です。
否。
私から施された厳しい練習の成果を発表する場ではなく、正しくは、一年間レッスンに通った成果を発表する場です。

なんかもうものすごい人数の生徒さんが居るために発表会も3日間に分けて開催され、うちの子たちの出番は、その2日目の第3部でした。
第3部の1番がひかるで5番があきらの出番です。
第3部は夕方の4時からですが、いつも時間ギリギリの我が家は、息子の出番が第3部のトップだというのに、会場に到着したのが4時10分前…。
受け付けに座っておられた先生方は、「1番と5番の子がまだ来ていません!」と、さぞや気を揉まれた事と思います…すみません。

慌ただしく受け付けを済ませホールに入ると、もう主催者(ミュージックスクールの社長さん)の挨拶が始まっています。
挨拶の後すぐに「プログラム1番から6番までの人は集合して下さい」とお呼び出しが掛かり、子供達と別れました。

そして、あっという間に第3部の開演です。

舞台下手から、ひかるがテコテコテコテコ…っと登場し、舞台センターに立ち客席の方に向き、しばし立ちつくしています。拍手でも待っているのでしょうか…。
すると舞台下手から「おじぎ!」と、ヒソヒソ声にしてはいささか大きなヒソヒソ声が聞こえ、ひかるがペコリ!と頭を下げました。

ひかるが弾き始めます。
初めての出演なので曲が短いため、2曲演奏します。

1曲目は完璧です。

そして2曲目。
この曲は1曲目に比べると長く、同じメロディーを2回弾く(いわば1番と2番のような)のですが、1番と2場では、左手の伴奏のパターンが違うのです。
そしてひかるにとっては2番の伴奏パターンの方が簡単で弾き易いようで、練習していると、1番にくらべると2番はものすごくテンポが早くなるのです。
まだひかるには「同じテンポで弾き続ける」という意味がよくわからないようで、簡単だからと言って2番だけ早く弾いていいってもんじゃない…と説明はしたのですが、ちゃんと通じていないようでした。しまいには私も、2番だけ早くなるのも面白いなと思って放置していました。
本番はどうなるか…?!
と思っていたら、やはり2番で若干テンポがあがりました。

しかし!

なんと、最後の小節でrit.をかけて弾き終わるではありませんかーっ!

rit.というのは、「だんだんゆるやかに」というような意味があります。
テンポがあがった曲の最後でゆるやかなテンポに落とすことで、もったいつけたような重みをもたせたような、微妙なニュアンスに仕上がります。

ニクイな…。

というか、どこでそんな小技を覚えて来たんでしょうねこの子は…!

堂々の演奏を終え、また舞台センターに立ち、しばし立ちつくします。だから一体何なんでしょうかね…。拍手待ってるんでしょうかね。
そしてしばらく会場を眺めた後、ペコリ!とお辞儀をして、舞台上手にはけていきました。
異様に堂々としていました。


そしてあっという間にプログラムが進み(年齢が低い子達は曲が短い)、あきらの出番になりました。

あきらが舞台下手から出て来ました。
彼は、やや猫背で肩が中に入っているため、歩き方が非常に貧乏臭く見えます。
今日もその貧乏くさい歩き方で登場し、ビシっ!と立たずに適当なお辞儀をしました…なんか疲れたサラリーマンみたいになっています。

そして弾き始めました。
さすがに3年ともなると曲が少し長く、難易度も上がって来ています。
家では、弾けもしないのに(←ひどい)早いテンポで弾いてはつっかえて、そのたびに私から叱られていました。
それを思い出したのか、舞台ではかなり慎重に、落ち着いたテンポで確実に音を鳴らしています。
しかも結構ノリノリで、腕だけでなく体を使って弾いている感じで、猫背ながらなかなか良い感じに上手そうに見えます。

と思ったら、ちょっとつっかえてしまいました。
それでもなかなか良い感じに弾き終わりました。

椅子から降りて…
なぜか、その椅子をキッチリと入れました。

「ごちそうさま!」の後みたいです。
ある意味、作法としては正解です。
我が家のきっちりとした躾が舞台の上で出た感じです。
が、ピアノの発表会的にはそれは不要です。

椅子は引いたままにしておいて下さいあきらくん…。

そして舞台のセンターに立ち、最初と同じく適当なお辞儀をしたかと思ったら…

なんで舞台から走って出て行くかあの子はーっ!

なんかガックリですよ。


でもまぁ、無事終わりました。
そんな一日でした。