ご無沙汰していました。
運動会シーズンですね。
あきらの小学校では、運動会を9月18日(土)にさっさと終わらせました。
大抵の小学校よりも1週間早いと思います。
そのため始業式の翌日からいきなり体育に次ぐ体育の時間割でした。
5時間授業のうち4時間まで体育という酷い時間割の日もありました。
全校生徒のアホが進行してしまった9月前半だったのではないかと思われます。
さて、前フリは運動会ですが、本文は運動会とは何の関係もありません。
先日、夕飯のメニューに悩んでいた時に、ひかるに「今日のばんごはん、何食べたい?」と尋ねてみました。
ひかるはこう答えました。
「串が刺さったキャベツ」
ナイス。
その表現ナイス。
厳密には串じゃなくてつまようじやけど。
ということで、夕飯にはロールキャベツを作りました。
子供って、自分の知っている言葉を使って上手に表現するなぁと思います。
今年の春、あきらが言いました。
「猫が飛んでる絵がついた筆箱が欲しいねん」
猫が飛んでる…?
皆さん何のことだかわかりますか?
そうです。
それです。
あきらもナイス表現です。
厳密には猫じゃなくてネコ科の猛獣が、飛んでるんじゃなくて跳ねてるのだと思うけど。
というわけで、あきらにPUMAの筆箱を買ってあげる事にしました。
あきらには入学時にムシキングの筆箱(入学時に誰もが買ってもらうような表も裏もパカっと開くタイプの筆箱)を買いましたが、さすがに2年間も使うとボロボロになってきました。汚れもひどいし、ウラ側の蓋がベローンとなっていて、勝手に開いてくるんじゃないの?!という感じになってしまっています。
それに、3年生ともなると、周りの友だちの着るものや持ち物が、キャラクター物からスポーツブランド系の物に替わって行きます。
そういう事に無頓着なのかと思っていましたが、やはりあきらも3年生の少年だったということで、ムシキングの四角くて大きな筆箱よりも、友だちが持ち始めたスポーツブランドの筆箱…しかも布のペンケース…を持ちたくなったようです。
確かにボロボロだし、彼も少年への一歩を踏み出すのかーと思い、猫が飛んでる絵のペンケースを買いに行くことになりました。
でも、いざ買いに行ってみるとあきらの反応がいまいちです。
「んー…。やっぱやめとくわ。ムシキングの筆箱がもっとボロボロになってからでいいわ。」
と言います。
それで思い出しました。
あきらは極度の遠慮しぃなのです。
でも自分から欲しがったのだから、喜んでペンケースを選ぶと思っていましたが。
ここでも彼の遠慮しぃの性格が出てしまいました。
そう育ててしまったのは自分とわかってはいますが、こんな時は何の遠慮もなくガツガツ選べばいいのになと、あきらをいじらしく思ったり、また、少しもどかしかったりもします。
「遠慮せず選び。勉強に必要な物なら買わないとあかんし、ムシキングの筆箱がまだキレイなら買い替えないけどもうボロボロやから」と話をしましたが、「やっぱいいわ」と言います。
そんなわけで、あきらの遠慮する気持ちと、「まだムシキングを使おう」と思う、物を長く使おうとする気持ちを尊重し、そんな彼の良い部分を誉めた上で、その日は買わずに帰って来ました。
その後も、PUMAのペンケースは近所のホームセンターでもジャパンでもイオンでも、どこに行っても売られているので何度も目にする機会があり、その都度あきらに「買おうか?」と声をかけ続けましたが、「まだいいわ」を言い続け、その言葉通り、引き続きムシキングの筆箱を使い続けました。
そして夏休み。
子供たちが実家に泊まりに行っていた日、私とお父さんは2人で文具店に行きました。
そこでまたPUMAの筆箱を見てあきらを思い出し、「あきらはああ言ってるけど、勝手に選んで買って帰れば使うやろ」と思い、紺色のペンケースを買って帰りました。
そして翌日、実家から帰って来たあきらにそれを渡してやると、
「わぁ!めっちゃかっこいい!」と大喜びしました。
早速鉛筆やら消しゴムやら、色々な物を新しいペンケースに移し、早速宿題を始めました。
ところが、いつまでもいつまでも、
ペンケースのチャックを開けては閉め、閉めては開け…
中を覗いたり鉛筆や消しゴムを入れたり出したり…
勉強どころじゃない感じです。
あぁ。
すごく気に入ってくれたんだなぁ。
やっぱりすごく欲しかったんだろうなぁ。
買ってやって正解だったなぁ。
と、心底思いました。
あきらは、とても可愛いところのある少年です。
それに比べて、ひかるはとても欲張りです。
同じ家で同じように育てているつもりでも、性格にこんなに違いが出るんだなーと思います。