小さなカメラがつないでる 切れそうで切れない細い糸


取り残されているような 古ぼけた街で



そういえば去年もこの花を どうでもいいような文添えて


黄色い封筒に入れて送ったね 確か





また同じ花が咲いた 遠くの君に届きますように


鮮やかな雨上がりで 僕らの明日も澄みわたりますように






いつかは終わりが来ることも 認めたくないけどわかってる


大袈裟にはしゃいでも 鼻がツンとくる



街路樹がさわぐ音の中 靴擦れの痛みも気にしない


水溜りを飛び越え 早足で歩く





また同じ花が咲いた 大事な君に届きますように


こんなことしか出来ないけれど 泣きそうな君が笑いますように



鮮やかな雨上がりで 僕らの明日も澄みわたりますように