さてさて
25周年というチャランケ祭!
チャランケって、
北海道アイヌ語でも
沖縄 の言葉でも『ちゃーらんけ~』
って
どちらにも、あるみたいです
本土から遠く離れ
北と南に 別れたとしても
太陽 海 大地 神様 祈り
想いは同じなのだと思います(*^^*)
【ちびっ子たちの、アイヌ刺繍のハチマキ】
一人一人、刺繍の紋様が、違うのです!!
チャランケ祭の、にぎやかな屋台の中で
絵本をみつけました
山形県の女性作の絵本なのですが
コンテストで
受賞された絵本なのだそうです
絵の美しさとお話の内容に、
回りが無音になるくらいに
とっても引き込まれました
うんうん、うんうん、と頷きながら
涙があふれました
こちらの絵本は現在、
販売されていないようですが
スタッフさんは
『とても素敵なお話ですので、
口伝えにでも広めていきたくて、アイヌ紹介のテント内に置いてます』
と仰ってました
⬇
お子さまにはもちろん
大人の方にも読んでいただきたい、
あたたかい作品です
からすのくろいほし
【ぶん・え /うめつ ゆい】
(*元本では文字がすべて、
ひらがな表記でしたが漢字に変換しました)
からすという 鳥を しっていますか?
からだの黒い小さな鳥です。
これは、からすの体がまだ黒くなかったころの
お話です。
太陽が、金色の光をキラキラさせて、
アイヌの世界を照らしていました。
アイヌの世界に暮らす動物たちは、
その あたたかな光が大好きです
カラスも毎日、その光のなかを
カララク カララク と歌いながら
くるくると飛び回っていました
けれど、太陽を よく思っていない生き物も、
いるのです
暗い夜の空に住む
『オキナ』という
大きな大きなクジラの怪物でした。
「俺は真っ暗な空が好きなのに太陽のやつめ、
ギラギラとまぶしいったらありゃしない」
「だが、光に負けるような俺じゃぁないぜ」
「えぃ!太陽なんか、こうしてやる!」
オキナはそう言って、、
パクリ!
太陽を、飲み込んでしまったのです
太陽が食べられて 光が無くなった
アイヌの世界は さぁ大変
いつまでたっても 夜が明けず、朝が来ないので
いつまでたっても動物たちは
ぐっすりぐうぐぅ 目を覚ましません
世界を創った神様は
すっかり 参ってしまいました
「あぁ、困った困った、どうしよう
誰か早く気づいておくれ
アイヌの太陽を助けておくれ」
目を覚ましたのは からすでした。
「ははぁ、太陽がオキナに食べられて、神様があんなに困っていらっしゃる。」
「ようし、それなら僕が
太陽をオキナから取り返してこよう」
カラスはそう言って、
冷たい星明かりを頼りに
オキナの元へ翔んでいきました
今度はオキナのお腹の中から
空へ飛び出しました
はばたくカラスの体を、
太陽の炎は じりじり じりじりと焼いていきます
カラスは、熱くてたまりません
けれどカラスは翔び続けました
みんなが大好きな太陽を
空にかえす為に。
アイヌの世界には また
キラキラ光る 朝がやってきました
頭のてっぺんからしっぽの先まで
焦げと、ススだらけの
真っ黒い姿になってしまいました
けれど、世界に太陽が戻って来たので
神様は大喜び。
カラスは手柄をたたえられ
お星さまとなって
神様のおそばにつかえる事になりました
真っ黒なカラスの星は、
夜空に紛れて
私たちの目には
よく見えないかもしれません
けれども確かに空にいて
太陽がもう誰かに食べられてしまわないように
世界を静かに見守っています
時を越えて巡り合って、交流する
地球のどこかでは、今なお
戦争が続いているこの時代に
こうして笑い合ってお祭りが出きるって、
なんて素敵なこと(*´ー`*)!
チャランケ祭は、毎年秋に
中野サンプラザ近くの市役所前で
行われてるそうですので
また来年以降に行かれてみてくださいね
神様がちがう
宗教がちがう
肌の色がちがう
考え方がちがう
ちがうことを挙げればきりがないけれど
皆 平和に幸せになりたいと思う気持ちは同じなんだと再確認した旅でした
来週8日より
12月9日の
名古屋YYコラボの
ご予約を開始いたします~
よろしくお願いいたします(*^^*)