おはようごございます。
と朝から書き始めたのに、出かけたりしていたら6時過ぎからジリジリと太陽が肌を照りつける暑い1日が終わり、蜩の鳴き声が心地よく聞こえるの火曜日の夜です。
朝天気予報を見ていたら、「今日も命に関わるほどの暑さです」と各地の気温予測と共に言っており、昨日もそれほどに暑かったのか
と思いつつも、至って通常営業をしちゃってますからね。
仕事に行かなくなってから、生活リズムが整いというか戻り始め、朝もスッキリと目覚める数日。今日は「涼しい内に」と6時過ぎにわん散歩
に出ましたよ。
坂を下っていたら、向かいの家のおっちゃんが既にフーフー言いながら汗だくになって畑仕事をしてましてね。「キュウリいるか?」と、2、3日前にも袋一杯にごっそり貰ったのだけれど、今日もこんなに沢山
散歩の行き道で貰ったもので、わんことキュウリを連れてぐるっといつものコースを回って帰ってきました。わんキュウ散歩だな笑
でも、ありがたいですよね~。今の時期でも、スーパーでは昔のような値段では買えませんから。
父が亡くなってから余計に我が家の事を気にかけてくれているので、何かあった時の縁の下の力持ちって感じに頼りにしているおっちゃんなんです。
昨日は、母と娘ちゃんと3人で久々に日帰りで旅行に行って来たもので、そのお土産を母が持っていたら大層に喜んでくれたようです
我が家の『旅行』と言うと、ご存知のとおり、名物・ガンコ親父と私のバトルが付き物。
喧嘩しなかったことは1度足りともなかったもので、ずーーーっと諸悪の根源だと思っていたその父が居なくなり、ようやく心穏やかに仲良く楽しい旅ができると思っていたが、やっぱりすったもんだの1日となりました
あっ、ちなみに、そのバトル相手、本日はこんな日でございます。ついに70歳のBD
※あっ、私の事はお気になさらず
でも、今の写真はいいやね。数年前撮影だけれど、モリモリにしてくれてるから超可愛く見える
(←承認欲求の塊みたい笑) 写真だからちょ~っとぽっちゃりめに見えるかもしれませんが、そこは気にしない気にしない。
本人は祝ってもらってることも気づかずご馳走も口にすることはできないけれど、それでもと思うじゃない。娘ちゃんも、出先に向かう車内で、「今日じいちゃん誕生日やなぁ」なんてことを口にするもので、帰りにケーキを調達して帰ってきました
いつも買っているケーキ屋さんが定休日だったり、お店に着くころには閉店している時間というのもあり、どこで買おうか迷っていたら、母が安い店で買えばいいんじゃないかなどと言い出し、プチ喧嘩。
父が居なくなり、トンチンカンな事をしたり口に出したりすることも増えている母。本人は至って普通だと思っているのだけれど、物忘れも多く色々と気になる事も増えているんですよね。
余計な一言、いや、四、五言を言う事も多いもので、それでまた喧嘩になる。今更だけれど、父が無駄に怒っていたのもこれが原因だなと娘ちゃんと2人で頷く日々でございます。
母は母なりに思う事もあるだろうし、お互い・・・まっ3人の気晴らしになればと早朝に出発をして出かけて来ました。
これも、先月に仕事の休みを取っておいてと頼んだんですよね。「今はまだ1泊して出かける事は無理やけど、日帰りやったら行けると思うから」と何度も話をし、母も、「あんまり遠かったらの事も気になるから」と言っていたのに、前日の夜になると泊りなのかどうなのかを確認してくる。
怒っちゃいかんと思っても、何度も伝えて話も成立していたのにそんなことを言い出すからイラっとしちゃうんだな
あっ、ちなみにですが、行って来たのはこちら
岐阜県にある『白川郷』です。ユネスコ世界遺産にも登録されている、合掌造り集落。この景観が有名ですよね。
いつもなら、行きたいと思う場所が直ぐに浮かんで来るのだけれど、今回に関してはなかなかそれが決まらず。娘ちゃんの要望もあり、長野か岐阜に落ち着いたものの、長野の戸隠や諏訪にも行ってみたいと娘ちゃんとも言っていたのだけれど、なんせ日帰りでしょ。
家にはわんこが居り、でもって、足が悪くて長時間、長距離は歩けない母が一緒。となると行ける場所もどんどん限定されてしまい、今回は岐阜県に行くことにしました。
白川郷の話も、テレビで見る度に母の口からいつか行ってみたいというような事を聞いていたし、ドラマで飛騨高山が舞台に鳴っているものを観たりもしていたので、「白川郷を見て高山に寄って」等色々考えていたのだけれど、5時前に家を出ると言っていたのに、結局5時半過ぎに出発。岐阜ってもうちょっと近いと思っていたのだけれど、SAに寄ったりしていたら結局片道5時間以上はかかりましてね。
思っていた以上に遠かった
漸く岐阜に入り、知っている地名が出てきて「郡上やって!」とか「郡上八幡って書いてあるわ!」と声をかけるも、母は特に興味は示さず笑
見たことがない造形物が建っているのを見て、娘ちゃんとわーきゃー言っていたら、何を言ったか忘れたけれどそれには絡んできた。
ちょっと大きめのSAを見つけて途中小休止。ガイドブックで位置関係は確認していたけれど、掲示されていた地図を見て「ほ~」となりましたよ。そして、恐らく高山には行けないなと思った。
ここは『ひるがの高原SA』(上り)って所。部活の遠征中みたいな学生がこぞって写真を撮っていたので、我々も真似て写真撮影。
写りたい人笑
もうちょっとしっかり地理が頭に入っていたら、「アレが〇〇山だな!」「これが〇〇峰だ!
」なんて思えたのだろうけど、疎いもので残念。
炎天下の中を歩く事にもなるし、いつも「ふぅふぅ」言いながら母は歩いているもので日傘をこの旅のために調達したのだけれど、娘ちゃんからのプレゼントだと思い超ご機嫌で開こうとし、早速壊しかけているの図。
そんなこんなで、噛み合わない会話を繰り返しながらなんとか現地に到着。
向こうに見える橋が『であい橋』です。この景観だけでも大満足でしょ。ここでもカンカン照りと言っても良いほどのいいお天気だったけれど、涼しい心地よい風が吹き抜けておりましたよ。
車から降りる際、涼しいけれど念のためにハンディ扇風機を持って行ってと母に言ったら、そこで一悶着。おまけに景色を喜ぶかと思ったけれど、ここでも大して関心を示さず。
余り涼しさを感じさせない説得力の無い隠し撮りを、例の如く娘ちゃんがしていた。上でモリモリの美女に加工されたかーちゃんの化けの皮が剥がれたような写真
この時点でもたいぶプリプリしていた私
駐車場からの上がり口にはこんな案内と地図があり、
案内通りに進んでいくと、早速茅葺屋根の集落が。
今も普通にここで人々が住居として生活されている集落なのだとガイドブックには載っていたのだけれど、本当にあちこちには表札が掲げられていましたよ。
折角白川郷に行くなら、有名な雪景色が見れる時の方がと思っていたけれど、夏には夏の良さがあるなと、集落の中を歩きながら感じていました。
駐車場の坂から上りきった辺りで、「車持ってきてって言わなあかんなぁ」と言い始めもうこの辺でいいじゃないか臭がぷんぷん。
更に、10分程歩くと「お昼ごはんはどうするん」と言う母。
‟来たばっかりなのに始まった。お父さんと変わらんやん”
と思いながらも、見つけた「白川八幡神社」と言う案内板を見て、お詣りすることに。
暑いさ中だと言うのに、国内外からの観光客でにぎわっておりましたよ。
湧き水の手水舎なのかと思っていたら、
境内にちゃんとした手水舎がありました。
神社を出ると、今度は遠くにこんな変わった茅葺が。『明善寺』というお寺の鐘楼でした。梵鐘が有名なんだそうです。
「お寺やって」と言いながら通り過ぎたら、横にはこんな案内板。「折角やし」と拝観することにしました。
すると、ここでも母は「お昼ごはんどうするん」と、興味がないのに連れて来られた感と早く次に行こう感をぷんぷん醸し出しておりましてね。「まだ11時半なってない
お昼ご飯にはまだ早い
」とついきつい口調で言っちまいましたよ。
しぶしぶ感を出しながらついて入って来たのだけれど、
中に入ってみると、田舎ならではなこの階段。
2階、3階部分の床、下の階からすると天井部分はすのこ状に板が張られており、差し込む光が幻想的。
母自身がこんな造りの家で生活はしたことが無いとは思うのだけれど、突然饒舌に「懐かしい」とうんちく講義笑
農機具などの展示もあり、「ばーちゃんが」とか「昔はこうやって
」なんて言いながら独り言ちておりました。
涼しいとはいえ、外は汗が噴き出すような暑さだったのだけれど、合掌造りというのは凄く機能的な造りなようで、大きく開放された窓からは本当に心地よい風がずっと屋内に入ってきておりましたよ。そこから見える景色も、これまた絶景
本堂にもお参りさせていただき、最後はこちらの囲炉裏。
散々一人で「昔の家は」とうんちくたれていたのに、この囲炉裏は自分の体験には無かったようで、じっくり見ている私に「もういいんちゃうん」と母。
で、外に出たらまた「お昼ごはんどうるすん?どこで食べるん?」と言うというね。
重文指定されている所も何軒かあったから、そちらも回って見たいところだったけれど、こんな原風景を楽しむ気配すらもない母に、これ以上連れ回すのは無理だと判断。
何軒か食事をできるお店は有ったものの、どこも待っているお客さんが居り断念して通過。‟これ以上見て回るのも無理だろうし、来て早々だけれど引き上げて高山に回るか”と考え、娘ちゃんに説明&説得。
最後にここだけと娘ちゃんが行きたがった「であい橋」に少しでもカスレたらと思って、駐車場までの戻るルートを変えて歩みを進めていたら、こんな案内を発見し足を止めてみたところで、
こちらのお店を見つけましてね。「おうどんとかお蕎麦も有るみたいやから!」と半強制的に入店。
お手頃なメニューもあったのだけれど、
『せっかく岐阜まできたんやで、これを食べて行っとくれんさい』(←誰も言っちゃいない笑)
と、「朴葉味噌(ほおばみそ)定食」を全一致で注文。
水で湿らせた朴葉の上に、味噌と具材(お豆腐とキノコ類、薬味)を乗せて火にかけ、味噌がグツグツ煮てきたら混ぜて焼き上げるという郷土料理のようです。
焼きながらましゃの『真夏の方程式』を思い出し、そして、薬味みそが好きだった祖母が見たら大喜びするだろうと思いながら堪能致しました。美味しかった~
飾り物のお面が可愛かったから写真を撮らせてもらいました。なんだか愛嬌があって可愛いでしょ
お腹も満足したから静かになるかと思いきや、今度は「もう帰ろう」「はよ帰ろう」オーラ満載。暑そうにしていたもので、扇風機を使うように言ったら、
「重たいから嫌やお母さん、絶対に使わへんから
」と言い切るもので、聞いていた娘ちゃんもあきれ顔。
帰りに要所要所のSAには寄ると思いながらも、白川郷でしか手に入らないお土産も有るでしょ。ちょこちょこっとお土産物屋さんに立ち寄り、お互いのイライラを解消しましたよ。
‟もう限界だな”と思ったところでこの看板。
娘ちゃんの希望は叶えてあげたいものの、さすがにこれ以上母を連れて行くのは無理だと判断し、母には木陰で待つように伝えて2人で『であい橋』に向かいました。
川の対岸に大型バスの駐車場があったため、ツアー客の方が沢山渡って来られていましたよ。
至って普通の橋だと思って歩き進めていたところで、揺れている事に気付き、吊り橋だという事を漸く理解した私。
ビビッて景色を眺める余裕は無くなった
そんな橋を往復し、待たせていた母と合流。帰るとなると歩みも早く、先陣を切るようにそそくさと駐車場に向かっていたのに途中でSTOP。そして振り返り、駐車場の場所を聞くというね。
娘ちゃんの先導で何とか車まで戻るも、もう次にどこかに行くって雰囲気でもなく、「漸く家に帰れる」感をまたぷんぷんと匂わせていた母。
我々もこれ以上は無理だと判断し、折角の岐阜日帰り旅行は『白川郷』とSAだけで終了となりました。
全く非日常感も味わえなければ、気晴らしどころかってな日帰り旅行。
以前雅治さんが、若いころにご自身がお母さんとお祖母ちゃんを雲仙に旅行に連れて行ってあげた話をなさっていたんですよね。
おばあちゃんが道中、車の後部座席でずっと横になっていたこと。普段使っている眼鏡をわざわざ家に置いてきていて、娘であるお母さんが
「せ~っかく雅治が連れて来てくれたちゅうとに、なして」
みたいに怒っていたと。(合ってる?)
今回母と娘ちゃんとこうやって出かけてみて、私自身がまだ母は若いと思いたい気持ちと喜ぶだろうというエゴの部分が明らかになり、良かれと思っているけれど、母自身の体力も気力も衰えており、有難迷惑な事を痛感いたしました。
父の場合は明らかに体調の悪さが見て取れたけれど、母ももうそんなシャキシャキと活発に動き回れる歳では無いのだなと。
ましゃのミカンのお祖母ちゃんがずっと後部座席で横になっていたその理由や気持ちを想像すると、母にも優しくは無いけれどすり寄れる気はする。だが、今日も大いに喧嘩した
この先、歳を追うごとにできない事が増えては来ると思うので、行ける内に、泊りがけの旅行にも行っておこうと思いましたよ。車が便利だと思っていたけれど、もうこれからは公共交通機関のお世話になってだなと。
そうなると、こういう楽しみは出来なくなるのだけれど…。
ずっと食べまくっていた人たち笑
そうそう、飛騨の民芸品『さるぼぼ』を買おうかと思っていたのだけれど、そんな色々がありそういう気分でもなくなったので、代わりに気持ちだけの『さるぼぼ』と、こんなお土産を自分に買いました。
おまけだから大して期待せずに開けてみたら、
『さるぼぼ』
ぜひぜひ岐阜に行かれた際には、こちらもお土産に買うべしです
と、楽しい旅土産のお話ができるかと思いきやの、やっぱり我が家のすったもんだ話となりました。
ので、
最後に、もう一度『白川郷』の素敵な景色で、
心をリフレッシュしてくださいませませ。
あっ、真夏に訪れる方は、涼しいけれど帽子もしくは日傘は必需品ですよ~
はぁ~綺麗だな