私のいる街はsnow stormで雪に覆われてしまいました。大好きな釣りにも行けません。

今日は普段の仕事の中で、ふと心に留まったことや自分が反省したことなどを書き留めたメモの中から、一つブログに挙げようと思います。

 

日本人は「謙虚でありなさい」と子供の頃から親に言われ、謙虚であることは日本人の美徳の一つだとされています。

謙虚であるとはどういうことでしょう?

言葉数が少なく、シャイであること?それともおごり高ぶらないこと?

辞書を調べると、控えめで慎ましいこと、と書いています。どちらかというと内向的な精神論です。

 

僕が目指す「謙虚さ」は控えめで慎ましいこととは違うような気がします。

 

歳をとり、経験を積み、社会の中での地位も向上してくると、自然と周囲から敬い慕われ、あるいは媚びへつらわれ、自分の意見は通りやすくなっていきます。それがある程度続くと、自分の意見が通ることが当たり前となり、たまに部下から反対意見が出たりすると、「何を部下のくせに」とか「何を後輩のくせに」と、彼らの意見を頭ごなしに否定しがちとなります。

 

医者でも状況は同じで、経験をつみ、腕が上がってくると、自分が一番の外科医だ、自分よりうまい奴はいない、と考え、他の外科医たちを見下したり嘲ったりする医者たちがいます。そういう人を僕は沢山見てきました。僕はそういう医者にはなりたくありません。

 

どんな医者にもそれぞれ見習うべきところがあるはずなのです。僕の目指す「謙虚さ」は、自分以外の人々の言うことに耳を傾け、自分の考えと照合し、また文献やインターネットを利用して、本当に何が正しいのかを追求する、という外向的な心がけです。