第二話 『ハジマリノハジマリ』
ハジマリ ノ ハジマリ 二
ハジマリ ノ ハジマリ ヲ
兎は言いました
『 』
アリスは答えました
『 』
そして
アリスは駆け出しました
駆けて 翔けて カケテ
・・・
ニゲダシタ
赤い瞳をした子供が言った。
「アリス。
貴女は、いつもつまらないと言いたげな顔をしていますけど。
此処は、そんなに前と変わらずつまらない世界ですか?」
赤い リボン
赤い ドレス
赤い 日傘
赤い 靴
全身を BABY,THE STARS SHINE BRIGHT のお洋服に包まれて、アリスはまだ何か言いたげなその子供に冷ややかな一瞥をくれてやった。
「ウサギ。
前の世界の話は、二度としないでってあれ程言った筈よね・・・? 」
いつもの事とは分かっていても、朝からあんな起こされ方をして
ましてや、自分の地雷を今まさに踏もうとしているこの子供。
(今日はいったいなんなの・・・・?
朝っぱらから。
なんでこんなにワタシのことを怒らせたいのかしら・・・)
「確かに、つまらないわ。
でも、それは何処に居たって変わることの無い事実よ。
退屈じゃない世界なんてありゃしないんだわ。」
アリスの冷たい一瞥に、一瞬怪訝そうな表情を見せてウサギと呼ばれる子供は大きなため息を落とした。
「すみませんでした・・・」
一言だけ呟くようにこぼして、ウサギは寝室を出て行った。
まるで、うるさく鳴きまわるカナリヤのように
いつもなら、さらに小言の一つや二つ言い残して行くはずなのに。
その日のウサギはどこか違っていた。
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※以下、後程追記