あたしの会社には、お客様感謝の日というのがあり、店内を風船などで装飾したり、お菓子やお茶を出したりする。
一日が終わって、片付けをした。風船がもったいないので、子供のいる社員に配っていた。
もちろん彼に子供がいるのも知っていたので、
「おこさんにどうぞ。」と渡すと、
「ありがとう。」と受け取ってくれた。
その日の夜。
携帯が鳴った。
見慣れないアドレスからのメール。
「今日はありがとう。うれしかったよ。ゆうくんも喜んでたよ!」
(えっ?!!何であたしのアドレス知ってるの?!!教えたはずないのに・・・?)
「どういたしまして!!
喜んでもらえて良かったです!!メール、びっくりしました!」
「あいつから聞いたんだ!ごめんね、勝手に聞いて。
でも、どうしてもありがとうって言いたくて!本当に今日はありがとう!」
(やっぱり、あの先輩か。でもそれだけのためにキトクな人だ。)
「そうだったんですか。
そんなに喜んでもらえたならこちらこそ嬉しいです。おやすみなさい。」
これが彼との初メール。
ここからメールのやりとりが頻繁に行われるようになる。