先週終わらせるって言ってたんちゃうんかオマエw

って思ってますね?知ってますゴメンナサイorz

 

<4>で、若干のトトロ風味があったのだけれど、誰か気付いてくれただろうか。

メイって、確か設定5歳くらいだったよね??

うちのアホどもが愛ちゃんくらいの歳の頃の話なんてもう忘れちまってるぜ…何年前だよ私も老けたなオイ。

 

 

 

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俺はまっすぐ実家に帰った

両親が海外で隠居生活に入ったため、兄夫婦のものとなっている実家に

 

「お帰りなさいませ」

「兄さんと義姉さんは?」

「今は部屋で寛いでいらっしゃいます」

「ありがとう

すぐ行くって伝えてもらえますか」

「承知いたしました」

 

俺は入念に手洗いうがいをし、二人の部屋へと向かった

ドアの前で使用人がが待っており、俺の接近に、ドアをそっとノックして開く

入室してすぐ、俺は二人に近寄った

 

「ただいま。久しぶり、兄さん、義姉さん」

「久しぶりだな、突然どうした?」

「お帰りなさい、春さん

夕食を一緒に出来るくらいの時間はあるかしら?」

 

突然の俺の登場にも動じることのない二人

義姉の腕の中には、すやすやと眠る幼い命

 

「突然で本当に悪いと思っているんだけど」

 

俺はそう切り出し、二人に深々と頭を下げた

さすがに二人が驚いているのが気配で伝わってくる

 

「父親になりたいんです。力を貸してください」

 

 

 

 

 

数日後

 

樹さんのデスクの前で、俺は神妙な面持ちで立っていた

 

「ずいぶんといきなりな有休申請だが」

「本当にすみません、しかも数日」

「おまえのプライベートにどうこう言うつもりはないが」

「…分かりました、言います」

 

樹さんの無言の圧力に負け、二人で休憩室へと赴く

そして俺の有休申請の理由を聞き、樹さんは目を見開いた

 

「確かなのか?」

「疑うなら孝太郎さんにも聞いてください

俺と一緒にいたんですから」

「…くそ、俺も行きたかった」

「落ち着いたら、樹さんも会ってあげてください」

「そうだな」

 

 

 

 

 

そうして、俺は数日間の有休休暇を無事に勝ち取り

幼子を使用人に預けた義姉と一緒に数日の研修を経て…

 

 

 

 

 

「迎えに来たよ、愛」

 

児童養護施設に一時保護されていた愛を迎えに来た

 

愛の母は親権を放棄すると宣言し、育児放棄をしたらしい

このまま親権喪失の手続きが進めば、愛を夏目家に引き取ることが出来る

 

そう、夏目家。兄夫婦なら里親になり愛を引き取ることが出来る

東京都では単身者が里親になることが出来ない

俺は愛の父親にはなれない

それでも、父親面して愛を傍で見守ることなら出来るから

義姉が理解のある人達で本当に良かった

里親になるためには数日間の研修を受ける必要がある

幼い我が子を預け、彼女は俺と一緒に参加してくれたのだ

…まあ俺は出なくても良かったのだが

俺ももちろん子育ての経験はないので、出ておきたかったのだ

 

「ハルくん?」

「ああ。今日から愛は、夏目愛だよ

俺はキミのパパにはなれないけど、これからずっとキミのそばにいる」

「あい、ハルくんのおうちにいくの?」

「そうだよ。おうちで愛のママになる人が待ってる

愛の弟になる子と一緒にね」

「あい、おとうともできるの?」

「うん、可愛がってあげてね

さあ、帰ろう。キミのおうちに」

 

そっと抱き上げた俺の腕の中で愛はおとなしくしている

二人で施設の人にお礼を告げ、愛を抱いたまま駐車場に足を向けた

 

「ハルくん」

 

愛から呼びかけられ、俺は足を止める

…その口調、声こそ違えど、その暖かな話し方…

 

愛は俺の首に短い腕を精一杯巻き付けた

 

「ありがとう。私を見つけてくれて。私を救ってくれて」

「…キミのためなら、俺はなんだってやってみせるよ」

「きっともうすぐ私の意識はこの子の中で眠りにつく

それでもずっと、あなたのそばにいるから。どうか忘れないで。幸せになって」

「幸せにするし、幸せになるよ。だから、安心して眠っていていい」

「ありがとう…ハルくん、愛してる」

「俺も…ずっとずっと、キミだけを愛してる」

 

柔らかな風が吹き抜けていく

俺に体を預けて眠った愛の重みを腕に感じながら、俺は空を仰いだ

 

 

幸せになろう

愛も俺も

絶対にそうしてみせる

俺の命が尽きて玲が迎えに来てくれた時、彼女が微笑んでいてくれるように

 

 

 

 

 

飛び方を忘れた小さな鳥 END

 

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若干尻切れトンボ感ある気もするけど、これで「飛び方を忘れた小さな鳥」は完結とします。というか、evergreenシリーズ、えらい続いたなあ…

が、Twitterとかで、この話の後日談を書けたらいいなと思ってる。

あおぴょんが愛ちゃんに会った話とか、孝ちゃんやユーリ夫妻含めたみんなで運動会とか行っちゃって愛ちゃんを全力応援しちゃう話とか。

 

 

これからはpixivに練りに練りまくっているファンタジー書いていくんだけど、それと同時に私の頭の中で爆睡してるネタをぶん投げていこうかな。誰か拾って書いてくれないかな。読みたい←