小さい頃かあちゃんは恐ろしく無口だった
口を開けば話終わる前に母が話していて
まるで喋るなという感じだった
なんで母が私の思っていることを話させてくれないのか
なぜ話を聞かないのか
そう訊く前に話は変わる

じっくり話を聞いてくれるのは祖母だった
話しなれていないからゆっくりしか話せなかったけれど

母は未だにかあちゃんの事に関しては
失敗作だとのたまう

何もかも自分の思い通りにしようとしてきた人だから
他の人に関しては覚えていないのも当然かとも思ってしまう

嫌なことって数え切れないくらいあったし、今もある
小さい頃からそうだから慣れっこなはず・・・
と言い聞かせたりもする

嫌なことが近づくと予感してしまう
だけど他人事のように流しちゃう♪
嫌なことだと思っただけ~
って、暗示にかける・・・ごまかす・・・いろいろ考えることも多いけど
基本不器用なのでその時その時を丁寧に過ごしていくしかないのだが・・・

え今までそうやって生きてきた
今もそうやって生きている
これからもそうやって生きていくんだろうな・・・

祖母は何でも丁寧に扱う
そしてしぐさや表情が温かいひと
相手を思いやるひと
だけど厳しい人
未だに届かない人
いつかは届くかな~~

祖母はもういない
祖母が昔に言っていた
嫌なことはな~紙に書いて丸めて捨てて流してしまえばいいねん♪
って・・・
小さい時によくやってたな・・・
空ばっかり見ていたな・・・
流れていく雲が気持ちよくて、暗闇に瞬く星が綺麗でよく見ていた

いたいいたいのとんでいけ~~
遠いお山へとんでいけ~~
お空の向こうへとんでいけ~~~
とんでいかんかったら食べてやる~~~♪


それと同じですな♪
嫌なことは流れる雲に乗せて流すような感じ・・・
傷の痛みは流しちゃう♪
あとは傷跡とどう付き合うか??ですな・・・・