

2023年3月にWOWOWで放送・配信の開始が決定!
— 『歌妖曲 ~中川大志之丞変化~』公式 (@sanjushi_MTV) 2022年12月25日
『歌妖曲~中川大志之丞変化~』
情報はWOWOWをチェックしてください!https://t.co/XLd7PsFfWN#歌妖曲
配信も決まって嬉しいです
また観られます!
残念ながら劇場に来られなかった方々も
この素晴らしい作品を楽しめますね
カンパニーの皆様への感謝を込めて
私の印象に残った事を書き留めます。
お芝居や役の解釈は人それぞれだと思いますので
これはあくまで個人的な感想です。
三銃士の皆様
作・演出 倉持裕さん
素晴らしい作品を創り上げて下さり
ありがとうございました。
最初、音楽劇と聞いて「ミュージカルと何が違うの?」と思っていました。
ミュージカルの様に台詞を歌詞にして歌うのではないけれど
歌詞がストーリーの想像を膨らませる展開が面白かったです。
ペーソスとユーモアのバランスも絶妙でした。
何より、中川大志さんを舞台デビューさせて下さり
これまでと全く違う、新しい魅力を引き出して下さり
ありがとうございました。
鳴尾定/桜木輝彦 中川大志さん
初舞台、初座長で、なんという役に挑むんだ!
と初日は思いました。
身体中の全ての関節を曲げている時間が長く
体への負担は非常に大きかったでしょう。
希望は消され、信頼は裏切られ、愛されていると思った人からは疎まれていたと知り
誰からも認められない役は
精神的な負荷もとても大きかったことでしょう。
それでも最後まで鳴尾定を生き切りました。
早替わりの連続で出ずっぱりでも
大千穐楽までお芝居も歌も素晴らしかった!
捻じ曲がった性格と罵られようと、瞳に宿る澄んだ光が美しかった!
大先輩と丁々発止のお芝居に一歩も引かなかった!
とてもカッコよかった
堂々たる座長デビューでした
大千穐楽のカーテンコールでは初々しく可愛らしい大志くんも見られました。
ご本人も「また舞台を演りたい」と仰っているので
次の作品を楽しみにお待ちしてます。
先ずはゆっくり休んで下さい。
鳴尾勲/角筈ひろし 池田成志さん
真っ白な着流しに兵児帯一本だけで
激しいアクションしても着崩れず
なぜカッコよく立っていられるのでしょう?
定との激しいぶつかり合いの迫力も
人の業の深さも強さも演じられるかと思えば
爆笑なピンキリトリオも、お歌も良い声で
芸達者な成志さんを楽しませて頂きました。
大松盛夫/僧侶 山内圭哉さん
ドスのきいたヤクザの親分が登場すると
お芝居がバシッと締まりました。
成志さんとお2人がドンと構えて下さっていると
安心感があって、とても心強かったです。
一条あやめ 中村中さん
歌に迫力と艶があって、聴き惚れていました。
定には辛く当たるけど、可愛らしい内心もお芝居に表れていました。
蘭丸杏/吉田ユリ 松井玲奈さん
初日、プログラムを見るまで、吉田ユリと2役と気が付きませんでした。
超早替わりで、杏とは全く違うアイドルとの演じ分けもお見事でした。
最初、喪服で登場しただけで華があって
客席を掴む力を感じました。
徳田誠ニ 浅利陽介さん
アクションシーンのジャンプの高さに
毎回おーっ!と思ってました。
義兄弟と呼んでいた定と
心がすれ違っていくけれど
誠ニは定の心を救いたいと最期まで思っていた
と感じました。
レミゼに出演されていたので、お歌も聞きたかったです。
鳴尾利生/子分 福本雄樹さん
この作品の為に初めて歌のレッスンを受けたと思えない程
伸びやかな歌声でした。
定の、鳴尾家全ての希望の光に相応しい爽やかな好青年ぶりでした。
峰田道明/門松治 福田転球さん
ピンキリトリオで毎回違うステップを
どうやって思いつかれるんでしょう?
笑いのツボを押さえた演技、いつも楽しみでした。
森住富士夫/雅彦他 玉置孝匡さん
森住さんが登場されると心が和みました。
橋本ミキオ/闇医者他 徳永ゆうきさん
なんて良いお声!
甘くて伸びやかで、もっとお歌を聴いていたかったです。
峰田希子他 中屋柚香さん
鳴尾家の中で唯一
最後まで定と普通に接する希子を殺したくないから
定は杏から離れようとしたのかな?
外見で差別されない未来への希望を
希子に託したのかな?
と感じました。
素直じゃないけど、強い生命力のある希子に存在感がありました。
八木原圭子他 長田奈麻さん
「本業以外で語られるのは悲しい」
この台詞、心に残りました。
今井理香他 香月彩里さん
大楽のカーテンコールでもとびっきり明るかったですね。
片足を上げる決めポーズ、クセになりそうです。
友岡虹子/リエ 四宮吏桜さん
家族以外で、唯一、定を真っ直ぐに受け入れてくれた虹子さんが
定を否定した時
彼の心が完全に光を失ったのだと感じました。
澄んだ光の様な虹子さんと
妖しい魅力のリエとの演じ分け、
パンチの効いた歌も素敵でした。
アンサンブルの皆さん
ダンスやコーラスに加えて
たくさんの役の小芝居、お疲れ様でした。
中でも高澤礁太さん、ふわりと舞う様に跳ぶジャンプに感動して、お名前を探しました。
バンドの皆様
素敵な音を毎公演、響かせて下さり
ありがとうございました。
やっぱり生のサウンドはワクワクします!
照明スタッフの皆様
舞台上に映る照明がストーリーを彩っていて
とても美しかったです。
定の心が闇に落ちる時、ピンスポがサッと入って
瞳の奥がキラッと輝くシーン痺れました。
新歌舞伎座スタッフの皆様
いつも終演後に「来場御礼」の札を持って劇場出口に立たれ
写真を撮る人が来ると
ご自分が映らない様に頭を隠して下さるお心遣いに
公演を成功させたいという思いが伝わってきました。
大千穐楽には「来場御礼」の札を持って
ズラリと並んでいらっしゃいました。
丁寧なご対応、ありがとうございました。
改めまして、
キャスト、スタッフ
「歌妖曲」に携わられた
全ての皆様
ありがとうございました!
今回、劇場に通えたのは
忙しい時に休ませてくれた職場の仲間たちのおかげです。
冬休みを一足お先に頂いたので
年末年始は休日診療に対応します。
どうも大忙しとなりそうです。
というわけで、少し早いですが、
今年もお世話になりました。
感染対策しっかりして
健やかに良い新年をお迎え下さいませ。