まだ保育園に通っていたか、小学生の低学年だったか



お母さんに約束した宝石ブルー宝石緑宝石紫









みほがお母さんを北海道に連れてってあげる









ある時ふとお母さんが『北海道にいきたいなぁ』って言った


たまたまお母さんが入社した年の、

1年前の年の社員旅行が北海道で、

お母さんは行く機会を逃してしまったんだって








それからずっと、いつか迎えるその日のために、

お年玉とかお駄賃とか、

ちょっとずずつだったけどお金を貯めたし、




お母さんも誰とも北海道に行かず、

みほが連れて行く日を待っていてくれた






中学生になって、高校生になって





それでもお母さんもみほも約束は忘れなかった











だけど、高校を卒業した年


お母さんが病気になって

入退院を繰り返した





大学生になって、お家を出てたけど、

お母さんの病気は治ると信じていたし、

そしたら北海道に行こうと思ってたのに















大学3年生を目前にした春休み、

お母さんは眠ったままになった













それでも、いつか目を覚ますと信じて、


お母さんと北海道に行けると信じたくて、




北海道旅行のためにバイトしてお金を貯めた



お見舞いに行く度に、

『北海道行こうね』って話しかけた







約束を諦めなかった















だけど、

お母さんが眠って2年




お母さんは亡くなってしまった


















お母さんとの約束は、

家族みんな知っていて




火葬したとき、みんなの気遣いで、

お母さんを分骨してくれて






『北海道に連れてってあげてね』って、

みほに預けてくれたんだ











そしてこの夏、


お母さんが大好きなお花がいちばんの見頃を迎える頃花花








ついに







念願叶って






北海道に行ってきたよキラキラ








みほのブログ-約束







キラキラ3













『今日がこの世で過ごす最後の日だとしたら、あなたならどうしたい?』














みほには会いたい人がふたりいて



その人たちに会いに行く








いーっぱいはぐをして


たくさんのありがとうを伝えて








思いっきりぎゅーってしてもらいたいな










その後は広い野原がある公園に行って


野原に寝転がって



ありがとうと大好きを伝えたい人みんなに電話をする








空がきれいな日だといい









お母さんとお父さんと


それから大好きなおねえちゃんに手紙を書いて



みほがいなくなったある日


その手紙が届くようにしておこう











そんなふうに終われたらいいかなぁ











だけど、ほんとは自分の最期の日なんてわからないから





ありがとうと大好きは


言いたいときに言っておかなくちゃいけないんだ











お母さん



また会えたら


みほって呼んで




ぎゅーって抱きしめてね