お立ち寄り頂き
ありがとうございます
久しぶりの怖いお話です。
色々と怖い体験はしてきましたが、怖さよりも不安にかられた真夜中の出来事です。
すぐに娘の所に駆けつけられないという状況下で、最悪の事態も覚悟しました。
娘が大学生の時、東京都内に住んでいました。
ある日、真夜中に娘から携帯に着信がありました。
出ると…
娘の声はなく、砂利道を走るような足音しか聞こえません。
話しかけても、話しかけても、砂利道を走るような足音だけ。
それほど必死に、何かから逃げているのか……?
しばらくして、携帯は切れたのです。
何回かけ直しても応答はありません。
朝になったら始発の特急列車で、東京に向かう覚悟を決め、眠れぬ夜を過ごしました。
どうか、無事でいて。
夜が明け、再び娘に電話をすると出ました。
生きている〜っ
真夜中からのことを話すと、ビックリしていました。
『えっ?送信記録
ないよ……』
何
今も覚えている
……あの砂利の音。
恐怖でしかない。