社内失業 企業に捨てられた正社員 (双葉新書)/増田 不三雄
¥880
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衝撃的なタイトルについ興味を持って購入した本。




知ってました?「社内失業」「社内ニート」「フリーライダー」

近年、これらが社会問題化されているそうです。

言ってみれば、
「仕事がなく、暇を持て余している若手正社員」

「仕事がなくて、ネットサーフィンばかりしている人」


こんな風に言うと、失礼に値する表現かもしれませんが。。

こんな風に周囲からはネガティブに捉えられる現状と本人たちの苦悩・想いが赤裸々に書かれた本です。



※これまた「窓際族」とも違う種族で、深刻度はそれよりも高い。



―本文引用

「日本の労働人口はおよそ6,000万人で、

そのうち自営業者や公務員を抜いた約4,500万人が正規・非正規を含めた給与所得者とされています。

そうすると、サラリーマンのうちの13%が社内失業者だということになります」



驚異的な数字ですよねガーン

10人で集まれば、1人は社内ニート。。。



社内失業者の定義

「仕事がなく、暇を持て余している若手正社員」

「仕事がなくて、ネットサーフィンばかりしている人」

と聞くと、

『仕事しなくても給料もらえるなんて超幸せジャン』

と思うかもしれないが、大間違いらしい。



ここでいう「社内失業者」は、皆やる気があって、バリバリ仕事がしたいと思っている人。

「仕事をするな」という状況に陥っても最初はやることをみつけては

上司に提案したり、企画書を提出していた人たち。

そんなモチベーションの高い人たちを飼い殺し状態にすることで

モチベーションも下がり、心身ともに参ってくる。

自分の未来も暗雲がたちこめる・・・・この悪循環。



何人かの事例が取り上げられていて、読んでいくと悲惨というか

かわいそうというか、なんというか。。。



同僚に嫌味を言われたり

(残業もしなくていいから)給料が信じられないくらい低かったり

家族にも顔が立たなかったり。




「確かに、これじゃあ前向きな気持ちがしょんぼりしてくるよな~~。」

というケースばかり。




でも、読んでいて感じたのは、

「本気で現状を変えたいのであれば、なりふり構わずやりまくればいいのに!」

ということ。

中には資格取得したり頑張ってる人もいるけれど

メンタル的にもふさぎ込んでて、ポジティブなことが考えられなくなっている人が多いなあと感じました。



環境というのは大切なんだなあと感じ、

仕事があることのありがたみを改めて実感しました。



書くとかなり長くなりそうなのでこのへんで。




とにかく、

「仕事が忙しくて嫌だ」

「給料が低くて嫌だ」

「うちの会社は教育制度が皆無」という人事の方

「どうやら隣の席の人はずっとネットサーフィンをやっているようだ・・・・」


という方は読んでみるといいかも。