1Q84 1-3巻セット/村上 春樹
¥5,775
Amazon.co.jp


実家に置いてあったので読んだ本。

村上春樹の作品は自分の好みではないので読み始めは居眠りとの激しい格闘でしたが。



なにせ長いので、読んだ直後は達成感。

読み終わった後でしばらく内容を振り返ってみたところ、そこまで悪くはないなと思いました。でも、相変わらずよく理解できない部分も多々。



もし、この本から何かを読み取れといわれるとしたら・・・

(自分の勝手な解釈なのであしからず。)


・人間は自分の得意なことに最後までしがみつくということ(天吾の父のくだり)

・自分の生き方は自分で決める(天吾や青豆の親との決別のくだり)

・何かを得るために何かを捨てる(リーダーを殺害するときの会話のくだり)

・青豆のピュアラブ




~かいつまんだ印象的な内容~※かなり偏ってざっくり書いていますが、ネタバレありなので知りたくない人は読まないでください


主人公は2人の男女。

表向きはスポーツジムでスポーツインストラクターをし、裏で依頼をされた殺しをしながら生業をたてる青豆という顔の変化が激しい女性と

予備校で数学を教えながら、小説を書いたり雑誌の文章を書いたりして生業をたてている天吾という大柄の男性。


この2人が10歳のときに潜在的に恋に落ち、この二人が出会う深く不思議な世界を「1Q84」という。

(この時1984年なんだけど、青豆の造語により1Q84年。(QuestionのQ))

この世界と現実世界を見分けるポイントは月の数。不思議な世界は月が2つ。




青豆はとある事情があって、宗教団体「さきがけ」のリーダーを殺害することになり、その団体に追われたり、捜索されたりとマンションの一室に潜伏することになる。

一方、天吾も「空気さなぎ」という小説のゴーストライターをしたことで、めんどくさい事態にまきこまれることになる。(その小説が宗教団体「さきがけ」の内部でおこった不思議現象を書いたものだったため。)



結局はこの1Q84の世界で二人巡り会う・・・という内容なのですが、村上春樹ワールドの表現がまた独特でひきこまれる世界観。これが好きな人は好きなんでしょう。きっと。





この宗教団体は●ウム真理教やヤマギ●会を連想させるフィクションの団体だったり、

リトルピープルなるものはいろんな人が言う「小さなおっさん」を連想させたり、

不思議だけどなんとなくイメージをもてるようなものとなっていました。

(私はアンダーワールドの話が好きなので、このへんは興味深かった。)


ただ、

空気さなぎとパシヴァ、レシヴァのあたりはあまりよくイメージがつかめなかったので、しばらくしてからまた読んでみようかな。




ひまに任せて徒然と書いてしまいました。