DVDレコーダーが修理から上がったとの電話が

電器屋からあった。


電器屋へと向かう私の足取りは重かった。

まるで足に見えない鎖と鉄球が付いているかのようだった。


私は伏し目がちに修理伝票を店員に手渡した。

修理伝票を見ると店員は奥の倉庫に

DVDレコーダーを取りに行った。


「ああ、これから、この店員に

 『こいつ、こんな趣味があるのか(・∀・)ニヤニヤ』

 という辱しめを受けるのですね…。

 ああ、神様、今ならこの世から消えてもいい…」

と思いながら店員を待った。


すると、店員はひとつの大きな箱を持ってきた。

裸のDVDレコーダーとエロDVDを持って来ると思っていた

私は拍子抜けしてしまった。


その次の瞬間、ニヤーッと笑ってしまった。

そう、悪魔が笑うように。


「しめた!

 エロDVDは箱の中だ!」


私はすぐに笑顔を消して箱を受け取った。

店員は私がなぜ笑ったのか不思議そうだった。

私は「ありがとうございました」

と言い残して颯爽と店を出た。


こうして私は自分のエロ趣味を見知らぬ店員に

目撃されるという辱しめを受けずにすんだ。


これはすりむどかんの斉藤一人先生を見習って

毎朝、朝日に向かって

「私はついてる、ついてる、ついてる、ついてる…」

と100回唱えている成果が出たのだろう。

(これは冗談です)


みなさんもDVD系のトラブルにはご用心を。