株式会社ダヴィンチ・セレクトに対する検査結果に基づく勧告について
http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2007/2007/20070214.htm
(勧告内容)
株式会社ダヴィンチ・セレクトに対する検査結果に基づく勧告について
平成19年2月14日
証券取引等監視委員会
1 .勧告の内容
証券取引等監視委員会は、株式会社ダヴィンチ・セレクト(東京都中央区、代表取締役 阿部 尚志、資本金2億円、役職員22名)を検査した結果、下記のとおり当該投資信託委託業者に法令違反の事実が認められたので、本日、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、金融庁設置法第20条第1項の規定に基づき、行政処分を行うよう勧告した。
2.事実関係
○ 投資法人資産運用業に係る善管注意義務違反
株式会社ダヴィンチ・セレクトは、DAオフィス投資法人との間で締結した資産の運用に係る委託契約に基づき行っている当該投資法人の資産の運用において、当該資産に組み入れる不動産の取得時に行うべき資産の評価手続き等の際に、鑑定を依頼した不動産鑑定業者に対し適切な資料を提示しなかっただけでなく、適切な資料を提示しなかったことによって算定された鑑定評価の内容を確認しなかったことなどから、誤った鑑定評価内容が看過され、結果として過大に算定された鑑定評価額を基に投資法人の資産の取得を行うなどしていた。
当社が当該投資法人に対して行った上記行為は、「投資法人に対し、善良な管理者の注意をもって当該投資法人の運用に係る業務を遂行しなければならない」ことを定めた投資信託及び投資法人に関する法律第34条の2第2項に違反するものと認められる。
(感想)
要はダヴィンチが悪いことをしたので
行政処分を行うよう勧告しますよという話らしい。
このおかげでダヴィンチは今日はストップ安。
膨大な売りのせいで明日も寄るかどうか分からない。
同じく保有銘柄のセキュも連れ安。
というか不動産銘柄全体が大幅安。
職場で携帯からダヴィの板を確認して
「ほよよ~。
ほよよ~。」
とアラレちゃんのごとく際限なくつぶやいていたら
頭が痛い子扱いされちゃいましたよ。
まあ、頭が痛い子扱いは前からなのですが…。
せっかくトータル損益がトントンのとこまで
ダヴィ・セキュは回復していたのに残念でならない…。
昨日(ダヴィ)・今日(セキュ)の本決算を期待して
鬼ホールドしてたのに…。
これでまた含み損生活か…。('A`)
しかし、今回のダヴィンチショックは
3ヶ月前のケネディクスショックとは違う。
前回のケネディクスショックは
ケネが普通の第3四半期決算を開示したら
過剰な期待から失望売りが出て
不動産流動化銘柄が連れ安したというもの。
あと、地合いが下というのもあった。
失望売りは業績と地合いが堅調なら
いつか回復するもの。
実際、この3ヶ月で株価はかなり回復した。
しかし、今回のダヴィンチショックは
不動産流動化業界の信用に関わる問題。
不動産流動化業界の業績はいたって堅調だが
信用を失えば買いが入らず株価は下がっていく。
市場から信用を得られるかどうか見守って
信用を得られないと思ったときは潔く損切りしたい。
しかし、証取委はダヴィの本決算開示翌日に
この問題をぶつけてきますか…。
そういえば、ダヴィは
本決算開始前日(おととい)に上方修正を発表したのに
昨日、買いが入らず陰線を引っ張ったので
「ちょっとおかしいなー。」
と思った。
今、思うとインサイダーの売りが入っていたのかも…。
と言っても後の祭りですけどね。('A`)
まー、とにかく3ヶ月前のケネディクスショックといい
今回のダヴィンチショックといい
決算日は鬼門ですな。
気をつけねば。
(追記)
証券監視委、ダヴィンチ・セレクトへの行政処分を金融庁に勧告
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200702140090.html
(ニュース内容)
証券監視委、ダヴィンチ・セレクトへの行政処分を金融庁に勧告
2007年02月14日18時45分
[東京 14日 ロイター] 証券取引等監視委員会は14日、ダヴィンチ・セレクト(東京都中央区)を検査した結果、投資信託委託業者に対する法令違反があったことから、金融庁に対して行政処分を行うよう勧告したと発表した。
法令違反の内容は、投資資産運用業にかかる善管注意義務違反。具体的には、ダヴィンチ・セレクトがDAオフィス投資法人の資産運用を行なうにあたり、運用資産に組み入れる不動産の取得時に行なう資産評価手続きで、鑑定を依頼した不動産鑑定業者に対し適切な資料を提示せず、さらにその鑑定評価内容を確認しなかったことなどから、誤った鑑定評価内容により過大に算定された鑑定評価額をもとに資産の取得を行ったことなどによる。
ダヴィンチ・セレクトがDAオフィスの資産運用のために取得した不動産は、オフィスビルを中心とした貸しビル38物件で、このうち5物件が今回の善管注意義務違反に抵触した。また、38物件はすべてダヴィンチ・セレクトの親会社であるダヴィンチ・アドバイザーズ<4314.OJ>の私募ファンドから購入した物件だった。
しかし、証券監視委では「故意に行なったものではないと考えている」とし、善管注意義務違反として勧告を行なった。
(感想)
>しかし、証券監視委では「故意に行なったものではないと考えている」とし、善管注意義務違反として勧告を行なった。
悪質ではなさそうですね。
業績は堅調なので、ダヴィの株、買い下がるかもです。