久しぶりに、カズトがうちの会社に現れた。
『唯香ちゃん、この間はごめんね』
『え?』
『実はあの電話の日、俺すげー酔ってて、電話してたの履歴で知ってさ、変なこと言ってなかった?』
『えっ!あ、はい。』
『電話したまま、俺道路で携帯持って横になって寝てたんだよー。この年でありえないよねー』
『まじですか?!』
『ほんとごめんねー』
びっくりした。
あの日。そんなに記憶なかったんだってことも
びっくりだったんだけど。
でもね。
何で唯香に電話くれたんだろう。
このときに気づいてしまった。
すごくドキドキしてた。
この気持ち。
でもこれはいっちゃったら終わってしまうから。
口に出しちゃいけないってわかってたから。
だまっておこうってきめた。
