寒い日もチラホラ増えてきましたね。
そんな時期に聞いた話しです……
彼は、単車で友達を後ろに乗せて、山道をテッペンに向かいました。
その日は天気がよく、テッペンからの景色が最高だったので、暗くなるまで見入ってしまいました。
『暗くなったし帰ろっか

』単車のライトが少し暗く、2人乗りなのでゆっくり山道を下っていると、道の左側に杉の巨木が立ち並ぶ地点にさしかかりました。
単車を運転する彼の耳に気のせいか杉の方から、
薄気味悪い笑い声のような……
すすり泣き声のような……
風の音のような……
何か音が聞こえてきます……
『変な音しない

』『わかんないよ』
しかし、彼にはその音が2人を追いかけてきているように感じた……
少しずつ…
少しずつ……
少しずつ………
少しずつ…………
チョ……ダ………
はっきりと聞こえてきた。
マ……マッ……マッ……チ……
彼は音のする方向を見ようとした瞬間……
………………………!!
『うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!来るな、来るな、来るな!来るな!来るな来るな来るな来るな!!』
後ろの彼が慌てている。
『何??何があってん!?』
ミキ……テ……ゼン…ゼン………チョ………ダ……
『早く、早く、早く!!来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな!!』
ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ…ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ…ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
…
笑い声だ…
彼はアクセルを全開にして振り返ろうとし…
『見るなぁぁぁぁぁ!!見ないでくれ!!イヤだ…イヤだ…来るな……』
チョ……ダイ………チョウダ………イ…………ミギ………テ……
アクセル全開で山道を下ったが、杉林を抜けるまで、彼は得体の知れない音と友達の絶叫に襲われた……
その時に生きた心地はしなかった……
家に到着した時には友達は汗びっしょりだった……
目は腫れて真っ赤……
何を見たのか聞いても震えたままでした。
言葉になっていません……
無表情で眼が陥没した女性……
首から上と手足がない子供……
身の毛もよだつ顔がたくさん集まった集合体…
顔が分からないくらいぐちゃぐちゃに潰れた子供…
人のように走って来るのもいれば、スゥーっと滑る様に来るやつも……
友人には、女性の笑い声と『ミギテ…ミギテ…マッテ…チョウダイ』と聞こえたらしいです
彼には『トモダチチョウダイ……』と聞こえました。
雨戸を叩く風の音……
バイクや車が風を切る音……
テレビの雑音……
耳を澄ましてください……
今も世の中には不思議がたくさんあるんですよ…淏淏
