その日も椿はついて来た。

もうあたしはあきらめている。
無言で過ごす。

椿は無言が苦手なようで落ち着きが無い。


あたしは何をしているのだろう・・・?


あたしはぼうっと過ごして肌をさする。
今は2月。まだ寒いのだ。

「・・・寒いの?」椿が聞いていた。
「・・・・・・あぁ。」

そっけない反応。そのほうがいいと思っていた。

その時、、、

椿が抱きついてきた。あたし固まる。
そして耳に息。「うわぁっ」
・・・いきなりだったからびっくりした。
声だって出るさ。

「ふふっ。可愛い」

寒気がしてしまった。


あたしは自然に胸をさする。
彼女は何がしたいのだろうと思いつつ。

その時このあたしが息苦しくなったのは言うまでも無いよね?

だからブラウスのボタンを一つ開ける。
気分的に楽になる。

(・・・ただ開けなきゃよかった。)

「寒くないの?」「いやぁ?平気かな。」
「見ててこっちが寒いっつーの」

そういって椿はよってきた。

あたしは話の流れからボタンを閉めると思った。


そしたら違った。


椿はブラウスの中に手を入れてきた。
あたしの肌を触る。

あたし硬直。
動けない。

しかも触り方が・・・・・。

あいつの顔が近くなっていったが、あたしは顔を背けていた。


椿はどの位入れていたのか・・・
あたしは考えたくも無い。


この日家に入ったのは下校予定時刻より2時間後。
・・・もう無理。


あたしはこのことがきっかけで舞や美加に言おうと思った。


・・・しかし
次の日に椿に「あの時キスすれば良かった」と
言われるなんて・・・・・・。

あたしはもう絶対無理、
いつもつるんでいる舞や美加に伝えなければと思った。