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※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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[11/26 21:30]
 

Side:N
 
 
 素直に「うん」と言わないオレに、いい加減に腹を立てるんじゃないかって思ってた。
 本気で決めたことは絶対に譲らない、芯の強い人だって知っているから。
 
 

 なのに、目の前の智は優しい顔のまんま。
 智の誕生日に気まずい空気になんなくってよかったってたまらず息を吐くと、絡められてる智の親指がすりすりとオレの手の甲を撫でた。
 
 
 
 
 
 
 
O「はー、やっぱムリか」
N「……え?」
O「正攻法で『うん』って言わせたかったんだけどなあ」
 

 ぼやくように言いながらオレを強引に自分の膝にのせた。
 さっきとは視線の位置が変わり、智がオレを見上げてくる。

 その目からは、諦めた気配なんか微塵も感じられない。
 
 
 
 
 
 

 ……どゆこと?
 
 え?
 正攻法って、何?
 

 困惑してるオレをおきざりにして、まるでオレが了承すること前提で話を続ける智。
 
 
 
 
 
 
O「カズは、おれと2人だけだからダメって言ってんだよな?」
N「まあ、要するにそういうことです」
O「だろ?だから大丈夫だ」
N「……なにが大丈夫なんですか?」
 
 
 どういう根拠が智を強気にさせているのかがわからなくて、おそるおそる返答を待つ。
 そんな完全にビビリまくってるオレに無邪気な笑顔で告げられたのは、
 
 
 
 
O「一緒に住むのは2人じゃなくて、メンバー全員だからだ」
 
 
 
 
 とてもじゃないけど実現しないであろうこと。
 つか、一番先にドロップアウトするのはあなたでしょ。
 
 
 
 
 そのテのことは、雑誌の質問としてなら今まで何度も聞かれたことがある。
 
 
N「了承を得られるとは思いませんが?」
 
 
 故に、みんなの反応もわかりすぎるくらいにわかっている。
 
 
 
 
 
 

O「あー!?おまえ今『何を馬鹿なことを』って思っただろ!」
N「……思ってません」
O「こんにゃろっ!?」
N「ひゃっ!?人の腹を勝手につまむなっ // 」
O「人のじゃなくて、おれのだからいーの♪」
 

 遠慮の欠片もなくオレのシャツに突っ込んだ智の両腕を引っ張る。
 そんなオレをものともせず、どころか背中にまで侵入され引き寄せられた。

 ぴったりとくっつけた顔をオレの胸にぐりぐりと押し付けた後、目一杯首を反らして見上げてくる。
 素肌を微妙に滑る指の感触に、こぼれそうになる声をこらえた。
 
 

N「……ん // ねえ、ちゃんと考えてみてよ。いくら個室があるからって5人で一緒に住むなんて、どう考えたって無理でしょう?」
 
 
 智の不埒な両手を制することを諦め、己の両手でふっくらした智の両頬を包む。
 そして、怒るでも馬鹿にするでもなく、優しく言った。
 
 
 
 
 

O「あっ!?ちげぇっ、そうじゃなくって、いや、そうでもあるんだけどっ」
N「?」
 
 
 オレの言葉を受け、唐突に智が否定と肯定を繰り返す。
 
 
 
O「5人の部屋はある」
N「うん、だから個室でしょ?」
O「いや、確かに個室だけど、あっ、オレとカズはもちろん同じ家だぞ♪」
N「家って、だから5人の家なんでしょ?その中に個室が5室あって……、あっ、そっか。個室は4室ってことなのね?」
O「ちがっ、だからっ、家なんだって」
 
 
 一軒家って、ことなのかな?
 1階と2階で部屋をわけるんだよね。
 だってさすがに、マズいでしょ……その、夜が……ね /// 。
 
 

 見下ろした智の顔。
 オレにどう伝えようかと考えている。

 一生懸命なその姿に胸が温かいもので満たされる。
 あなたのその気持ちが嬉しい。
 
 
 
 でもね、
 でも……、それはダメだよ。
 
 

 実現は、無理だ。
 
 
 智が耐えられるか耐えられないかの問題じゃない。
 この年になってメンバー全員で住むってことが問題なんだ。
 そんなの、『怪しいです』って言ってるようなものだから。
 
 智に『ありがとう』って思いながら、実現不可能だという事を告げるために口をひらいた。
 
 
 
 
 
 
 
 

N「さと……」
O「ハワイで翔くんが『5人で集まれる場所があってもいいよな』って、言ってただろ?」
N「へ?あ、ああ。言ってましたね、そんなこと」
O「だから、そーゆーところを作ろう」
 
 
 真剣な眼。
 オレの智じゃなく、嵐のリーダーの智の眼。
 
 
 

O「おれたちの家だけじゃなくて、打ち合わせとかレッスンとか、それ以外の仕事とかもそこでできるようなところ」
N「……は?」
O「あと、ジムとか風呂?あ、露天風呂って言ってた!!」
N「言ってた?」
O「あ……」
 

 不可解な語句を指摘すれば、『しまった』という顔をした。
 その顔でぴんときた。
 隠し事の気配。

 白状させるため、包んでいた智の頬をびにょーんと引っ張った……容赦なく。
 
 
 
 
 
O「いっ、いひゃっ…かじゅ……いひゃいってっ!?」
N「誰が、『言ってた』んですか?」
O「……」
N「智、いずれはバレることでしょう?そんなにもっと引っ張ってほしいの?」
 

 指の力と横に引っ張る力をさらに強めれば、あっけなく白旗をあげた。
 
 
 
 
 

O「ひょうひゅんっ……」
 
 
 
 
 
 

 やっぱり。
 
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ごめんねー、まだ終わんないビェーン。゚(ノωヽ。)゚。チラッ(ノω・ヽ)